日記・和歌などとは? わかりやすく解説

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日記・和歌など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 04:05 UTC 版)

前田利益」の記事における「日記・和歌など」の解説

利益文化的素養の高さをうかがわせるさまざまな詩文残している。以下、その主なもの挙げる前田慶次道中日記 米沢市指定文化財市立米沢図書館所蔵慶長6年1601年10月15日京都発ってから同年11月19日米沢へ着くまでを記した道中日記で、文中には本人詠んだ俳句和歌なども挿入しつつ、道中風俗詳しく書き残している。本文中に成立年著者裏付ける記載はないものの、筐書により本人真筆とされている。また来歴について中村忠雄は「前田慶次道中日記」(『置賜文化』第32号)で「本書は、昭和初めに骨董商森氏の手を経、当時東大文学部古文書勤務米沢出身志賀慎太郎氏の手入り昭和九年(一九三四)に米沢郷土館所蔵となった」としている。 この日記当時風俗をうかがう史料として、また利益文化的素養の高さを示す史料として評価されており、米沢図書館より関連資料活字を併録した影印本出版されている。なお三一書房版『日本庶民生活史集成第8巻にも翻刻文収載されている。 和歌 亀岡文殊奉納歌百首内の五首 躑躅山紫岩根のつつじかりこめて花をきこりの負い帰る夏月夏の夜明やすき月は明のこり巻をままなるこまの戸の内閨上ねやの戸はあともも風ふれてあられよこぎり夜や更ぬらん暮鷹狩山陰のくるる片野鷹人はかへさもさらに袖のしら船過山吹風に入江小舟漕きえてかねの音の夕波の上 その他 越前路木にて野伏する鎧の袖の端も皆白妙今朝初霜越中の陣、魚津の城にて、初雁聞き武士もののふ)の鎧の袖片敷きにちかき初雁の聲 これ以外にも安田能元詠んだ長連歌残されているし、『前田慶次道中日記』にも多く俳句和歌挿入されている。なお、「亀岡文殊奉納歌百首」は慶長7年1602年2月27日直江兼続主催同好の士27名が松高山大聖寺(通称亀岡文殊」)で詠んだ和歌。他にも漢詩33編が奉納されている。 無苦庵頌 一般に「無苦庵記」と呼ばれているもので、堂隠棲中に自らが描いた画に付した賛(いわゆる自画賛」)とされる。『米沢古誌類纂』では「無苦庵頌」として紹介されている。 抑も此無苦庵は孝を勤むへき親も無れは憐むへき子もなし心は墨に染ねとも髪結ふか六かしさに頭を削り手の小遣不奉公もせす足の駕籠舁き小揚者雇はす七年の病なけれは三年も用ゐす無心にして岫を出つるも亦笑し詩歌心無れは月花も苦にならす寝たき時は昼もいね起たき時は夜も起る九品蓮臺に至らんと思ふ欲心無けれ八万地獄に落へき罪もなし生るまて生きたならは死するても有ふかと思ふ

※この「日記・和歌など」の解説は、「前田利益」の解説の一部です。
「日記・和歌など」を含む「前田利益」の記事については、「前田利益」の概要を参照ください。

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