日本側キャスティングとは? わかりやすく解説

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日本側キャスティング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:17 UTC 版)

トラ・トラ・トラ!」の記事における「日本側キャスティング」の解説

20世紀フォックスは、黒澤プロ契約した出演者白紙帰った判断し監督人選並行して職業俳優の中から選ぶという前提条件秘かに人選進めた日本出演者黒澤監督決めた中から、職業俳優の起用決定していた者は残留希望したケース限り再起用が検討された。黒澤決めた素人俳優全員役を降ろしあらためプロ俳優たちを起用することになったそれまで"黒澤作品"だからという理由製作陣ギャラ『007は二度死ぬ』日本ロケ五分の一抑えられ俳優についても相当安いギャラ条件飲まされていたが、黒澤作品なくなったことで、ギャラ普通に要求され俳優へギャラ当初の倍になるだろうと20世紀フォックス予想した20世紀フォックスは、山本五十六長官役に最初辰巳柳太郎挙げたが、明治座4月公演があり出演不能次に芦田伸介交渉したが、こちらもスケジュール都合がつかず出演辞退続いて山村聡が有力候補絞られ1969年2月24日山村横浜自宅舛田監督高木プロデューサー訪問し出演申し入れ、翌2月25日エルモ山村ホテルオークラ会い、「出演日程調整する」とこれまでにない譲歩見せた当時山村本作撮影場所一つでもある東映京都で、東映制作連続時代劇ドラマあゝ忠臣蔵』で大石内蔵助役で出演決定し1969年3月頃から『あゝ忠臣蔵』での山村出番増える予想されたことから、スケジュール的には厳しいと予想された。しかし山村『トラ・トラ・トラ!』台本読み日本側に忠実に書いてあり、国辱的でもなく役柄に不満はない」と出演意欲燃やし、「どうしても出演したい」と東映相談し『トラ・トラ・トラ!』出演承諾した山村専用のかつらを装着しあゝ忠臣蔵』と同時並行撮影臨んだ山村山本五十六扮して長門オープンセット甲板立ったのは1969年3月5日山村起用については掛け持ち出演であり、日本側では珍しくないもののハリウッドでは契約関係等でご法度ということになるため舛田20世紀フォックス側を説得した源田実中佐役は降板した山崎努の後、田宮二郎候補交渉続けた田宮正式に出演オファーがあったのは、米国エージェントCMA契約のため田宮ラルフ・ネルソン監督渡米する直前で、ネルソン田宮マネージャーとして応対に当たり、出演料一週間260万円(三週間出演)、タイトル序列は、日本スターでは山本五十六次ぎメーキャップ要員など二人付けるなどの条件付けたが、これが悪印象与えて話が流れ1969年2月25日正式に三橋達也交代した三橋出演オファーの話を聞いた際、黒澤監督との関係もあり困惑した知人から「あの事件のことは君に一切関係ないと言われ出演快諾した。また黒島亀人先任参謀役には中村俊一決まった。 その他、黒澤監督時はキャスティング決定していなかった真珠湾攻撃時の飛行隊長淵田美津雄中佐役は1969年2月24日田村高廣決定山村田村鹿島建設出資東映配給による超大作映画超高層のあけぼの』にそれぞれ出演決定し田村第一部主役だったが、『トラ・トラ・トラ!』との掛け持ち不可能の理由突如降板した。 南雲忠一海軍中将役の東野英治郎三川軍一海軍中将役(完成作品では山口多聞海軍少将役に変更)の藤田進引き続き新体制後の現場参加した。また近衛公爵役の千田是也駐米大使書記官役の久米明らも新体制後も撮影続けたが、黒澤組撮影したシーンはすべて撮り直された。

※この「日本側キャスティング」の解説は、「トラ・トラ・トラ!」の解説の一部です。
「日本側キャスティング」を含む「トラ・トラ・トラ!」の記事については、「トラ・トラ・トラ!」の概要を参照ください。

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