日本の文献での盤古とは? わかりやすく解説

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日本の文献での盤古(盤牛王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 01:01 UTC 版)

盤古」の記事における「日本の文献での盤古(盤牛王)」の解説

日本における盤古についての記述には、陰陽道文献のひとつである『簠簋内伝』(ほきないでん)あるいは雑説説話多く収録している文献榻鴫暁筆』に見られる盤牛王(盤牛大王とも。『榻鴫暁筆』では盤古王)の話が確認出来る。また、能楽文献である『八帖花伝書』などにも土用の間日に関する記述起原として類似傾向説話書かれている素戔嗚尊すさのおのみこと)と習合されていたり、仏典など各種説話混成されたりしており、中国神話直接とったものではない特殊なものであるといえるその内容は以下のようなのである。 天は初めにはその形が無く地もまたその姿かたち持ってはいなかった。その様子は鶏卵のように丸くひとかたまりであった宇宙卵生説)。この天地様態のことを「最初伽羅卵」という。この時、計り知れない大きさ蒼々たる天が開き広々とした地が闢いた。そして、これら天地生まれた万物を博載することの限りなさは想像すらできない盤牛王はその世界原初の人であった。その身の丈十六万八由旬であり、その円い顔を天となし、方形の足を地となした。そりたつ胸を猛火とし、蕩蕩たる腹を四海となした。頭は阿迦尼吒天に達し、足は金輪際の底獄に、左手は東弗婆提国に、右手は西瞿陀尼国にまで届いた。顔は南閻浮提国を覆い、尻は北鬱単越国支えたこの世万物盤牛王から生じなかったものは一切ない。彼の左目は太陽となり、右目は月となった。その瞼を開ける世界は染明け閉じると黄昏となった。彼が息を吐く世界暑くなり、吸うと寒くなった。吹き出す息は風雲となり、吐き出す声は雷霆となった。彼が天に坐すときは「大梵天王」といい、地に坐すときは「堅牢地神」と呼ぶ。さらに迹不生であるをもって盤牛王」、本不生であるをもって大日如来」と称するという。彼の本体は龍であり、彼はその龍形を広大無辺の地に潜ませている。四時風に吹かれ、その龍形は千差万別変化する。左に現れる青龍の川となって流れ、右に現れる白虎の園を広しめ、前に現れる満々たる朱雀の池に湛え後ろ現れる玄武山々築いてそびえ立つという(四神相応)。また、彼は東西南北中央に宮を構え八方八つの閣を開いた。そして五宮采女等しく愛し五帝竜王の子もうけたとされる室町時代神道家吉田兼倶著書盤古について記述しており、『神道大意』では、盤古王は彦火々出見尊治世生まれた記している。

※この「日本の文献での盤古(盤牛王)」の解説は、「盤古」の解説の一部です。
「日本の文献での盤古(盤牛王)」を含む「盤古」の記事については、「盤古」の概要を参照ください。

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