日本の文化財に対する窃盗に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 03:45 UTC 版)
「朝鮮王室儀軌」の記事における「日本の文化財に対する窃盗に関して」の解説
この朝鮮王室儀軌の引き渡しに関連して、同2011年4月、日本の外務省は大韓民国外交通商部に対し、1994年(平成6年)に長崎県壱岐の安国寺から盗まれた「高麗版大般若経」と、2002年(平成14年)に鶴林寺から盗まれた「阿弥陀三尊像」について、韓国内流入の事実確認や詳しい経緯の再調査を要請した。 安国寺蔵高麗版大般若経典 高麗版大般若経典は、1994年7月23日に493帖が長崎県壱岐市の安国寺宝物殿から盗まれていることが発覚した。1995年にしみや汚れ、巻末の署名などが酷似したもの3帖が韓国で「発見」され、韓国の国宝284号に指定された。日本政府が、1998年に韓国政府に確認を要請したが、個人所有であるとして返還が認められなかった。所有者は、コリアナ化粧品(코리아나화장품)会長で韓国博物館会会長の兪相玉(유상옥、ユ・サンオク)であり、結局、韓国政府は、確認できないとして2001年に韓国国内法において時効とした。 絹本著色阿弥陀三尊像 掛け軸1幅 2002年7月、兵庫県鶴林寺宝物殿から国の重要文化財の掛け軸絹本著色聖徳太子絵伝6幅と絹本阿弥陀三尊像1幅が盗まれた。重要文化財の掛け軸「絹本著色聖徳太子絵伝」6幅は、翌年取り戻された。韓国政府の調査協力により、韓国人男性二名が韓国で実刑判決を受けたが、2011年現在、絹本阿弥陀三尊像は行方不明のままである。
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