日本のミュージカル映画とは? わかりやすく解説

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日本のミュージカル映画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:41 UTC 版)

ミュージカル映画」の記事における「日本のミュージカル映画」の解説

日本最初トーキーである『マダムと女房』も、ハリウッドのそれと同様にミュージカル要素が強い作品である。 日本のミュージカル映画の特徴として挙げられるのが、七五調違和感なく使える時代劇との相性良さであり、戦前危機的な世相中作られた名作鴛鴦歌合戦』をはじめ、エノケンこと榎本健一美空ひばりといったスター主演する時代劇ミュージカル戦中から昭和30年代にかけてヒット飛ばしている。『狸御殿シリーズ戦中戦後にかけて映画会社またがって幾作も作られ2005年にも最新作オペレッタ狸御殿』が作られる息の長いシリーズとなった一方時代劇以外の分野では『素晴らしき男性』『アスファルト・ガール』などハリウッドに範をとった野心的ミュージカル大作作られてはいたものの、それらは観客失笑を買う結果となったフランキー堺主演の『君も出世ができる』は批評的には数少ない成功例として挙げられるが、それすら興行的に失敗する有様であった現代劇におけるミュージカルは、もっぱらその当時流行歌主題とした歌謡映画として、あるいは加山雄三クレイジー・キャッツらが主演するコメディ映画のワンシークエンスとして、といった形で観客受け入れられていた。 現在、ブロードウェイ翻訳作品が強い舞台世界と同様、日本の映画界においてもオリジナルミュージカル作品作られることは稀(「嫌われ松子の一生」など)で、時折製作されても幼年層を対象にしていることが多く一般層に受け入れられにくいことは否めない最近では「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2012」の短編部門において、角川裕明監督ミュージカル作品ユメのおと』が最優秀作品賞受賞日本和製ミュージカル映画根付かせるという目的で「Japanese Musical Cinema」という団体立ち上げている。翌年2013年には、埼玉県×松竹共同製作オムニバス映画埼玉家族』の中の一作品として、鶴見辰吾主演角川裕明監督によるミュージカル作品父親輪舞曲ちちおやロンド)』が劇場公開された。 2014年公開周防正行監督舞妓はレディ』(タイトルは「マイ・フェア・レディ」のパロディ)は、オーディション抜擢され主役の上白石萌音が、スターへ階段上るきっかけ作った2021年公開の『すくってごらん』では、ミュージカルベースしながらもダンスシーンを排除し歌唱力の高い俳優陣起用日本人が観ても気恥ずかしさ感じないことを意図した作品となったジャンルとしては“新感覚ポップエンターテインメント”を謳っていた)。

※この「日本のミュージカル映画」の解説は、「ミュージカル映画」の解説の一部です。
「日本のミュージカル映画」を含む「ミュージカル映画」の記事については、「ミュージカル映画」の概要を参照ください。

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