日本での栽培・カーネーションの父とは? わかりやすく解説

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日本での栽培・カーネーションの父

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 17:51 UTC 版)

カーネーション」の記事における「日本での栽培・カーネーションの父」の解説

日本には江戸時代初期以前輸入されアンジャベルまたはアンジャ: anjelier、tuinanjelier)と呼ばれた享保年間出版された、『地錦抄録』(1733年)には、徳川家光時代正保年間オランダからカーネーション伝来したと書かれている。しかし、この時には日本定着せず寛文年間に再伝来し14種の品種紹介された。この時期書かれた『花壇綱目』にも、「あんしやべる」の名で記録されている。宝暦年間1755年著された『絵本野山』には、ナデシコなどとともに紹介されている。 その後1909年明治42年)に米国シアトル在住していた澤田(名不明)が帰国の際に「ホワイト・エンチャントレス」「ピンク・エンチャントレス」「ヴィクトリー」「ローズ・ピンク・エンチャントレス」など他にも2-3品種持ち帰ったが、栽培法精通しなかったために生産化には至らなかった。後に土倉龍治郎近代的栽培技術体制構築し新し品種生み出して日本カーネーション定着させ、この業績によって「カーネーションの父」と称されるようになった土倉犬塚卓一と共に1936年昭和11年)、名著カーネーション研究』(修教社書院)を上梓している。 現在、カーネーションキクバラと並ぶ生産高を誇る花卉植物であり、ハウス栽培周年供給している。しかし、最も需要伸びるのは母の日5月前後である。また、切り花イメージが強いが最近では鉢植え品種普及している。 カーネーション市町村生産額は、長野県愛知県が高い。 国内生産量と、中華人民共和国コロンビアなどからの輸入量は2012年時点でほぼ同程度である。農研機構国内カーネーション栽培支援するため、見た目美しさ切り花にした後の日持ち萎凋細菌病への耐性などを増す品種改良進めている。

※この「日本での栽培・カーネーションの父」の解説は、「カーネーション」の解説の一部です。
「日本での栽培・カーネーションの父」を含む「カーネーション」の記事については、「カーネーション」の概要を参照ください。

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