新撰朗詠集とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 和歌 > 歌集 > 新撰朗詠集の意味・解説 

しんせんろうえいしゅう〔シンセンラウエイシフ〕【新撰朗詠集】

読み方:しんせんろうえいしゅう

平安後期詩歌集2巻藤原基俊撰。鳥羽天皇のころ成立か。朗詠用の和歌・漢詩集め和漢朗詠集倣って編集したもの。新撰和漢朗詠集


新撰朗詠集〈上下/〉

主名称: 新撰朗詠集〈上下/〉
指定番号 2250
枝番 00
指定年月日 1971.06.22(昭和46.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  藤原基俊(?~一一四二)の撰、「和漢朗詠集」の形式ならって編された和漢詩文集。この本の古伝本は少なく本書鎌倉時代書写上下合冊稀覯本である。押界のある斐紙七十八枚墨付)の綴葉装本文には朱・墨訓点付されている。末尾本奥書嘉禄二年(一二二六)三月十四日藤原定家書写加点し、その訓点は、撰者基俊が弟子俊成授けたのである旨を記している。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  新古今和歌集  新古今和歌集  新古今和歌集  新撰朗詠集  新撰莵玖波集  新撰莵玖波集  新猿楽記

新撰朗詠集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 05:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

新撰朗詠集(しんせんろうえいしゅう)は、日本の朗詠のための歌集・漢詩集。上下2巻。藤原基俊1060年 - 1142年)撰[1]

概要

鳥羽天皇(在位1107年 - 1123年)のころ成立[2]。成立年未詳ながら1135年以前であることは確実である[2]

部類の名称や配列など編集方法を藤原公任撰『和漢朗詠集』(1013年ころ成立)にならったといわれ、朗詠に供された和歌漢詩漢文が集められている[1][2]。上下2巻。上巻を春、夏、秋、冬の四時部、下巻を雑題部の計5部に分類し、各部を細別して、各項目にみあう漢詩の秀句や和歌を掲載している[2]。漢詩は『文選』『千載佳句』『和漢朗詠集』、和歌は『後拾遺和歌集』に多く取材している[2]白居易源順菅原道真大江以言・菅原文言の作が多い。中国詩人の入集句が減少したのに対し、日本詩人によるものが増加し、収載詩歌の傾向も一条天皇時代の温雅な作風が重んじられるが、新味には乏しく、編者の権威や知名度は藤原公任のそれにおよぶべくもなかったので、後世にあたえた影響は『和漢朗詠集』ほどではない[2][注釈 1]

収載された漢詩は540句、和歌は203首[1][2]。『和漢朗詠集』とともに吟唱題として親しまれ、中世の軍記物謡曲などに引用されるものも少なくない[2]

書跡として

藤原基俊が自撰し、自筆した巻子本である。雲紙に金銀の切箔を撒き、銀泥で花鳥を描いたものを用いている。老熟した個性的な書風である。

刊行冊子

  • 『日本名跡叢刊 新撰朗詠集 巻上・下』二玄社、1984年

注解

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 『和漢朗詠集』の藤原公任は、漢詩文では村上天皇時代のものを重視しており、ここが両集の大きな相違点である。

出典

参考文献

関連項目

外部リンク




新撰朗詠集と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新撰朗詠集」の関連用語

新撰朗詠集のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新撰朗詠集のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新撰朗詠集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS