新たなサービスや路線網の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 05:57 UTC 版)
「苫小牧市営バス」の記事における「新たなサービスや路線網の拡大」の解説
昭和40年代後半もオイルショックなどがあり引き続き厳しい経営状況であった。市民の足確保のためのサービス向上として、1973年(昭和48年)春より優先席を設置した。バスでは北九州市交通局などで導入事例があったが北海道内では初となる試みで、高齢者や身体の不自由な人が乗車した際は席を譲るよう協力を求めた。市営バスではペットの類は持ち込み禁止であったが、1975年(昭和50年)1月より盲導犬の乗車を解禁した。 苫小牧駅を中心とした運行体系であったため、駅を中心とした東方面と西方面では乗り換えが発生する場合が多かったが、1973年(昭和48年)12月に北海道道苫小牧環状線が供用開始となり、山手町方面と美園町方面を結ぶ鉄北線が開設された。宮の森地区や有珠の沢地区の団地は、民間会社が造成し市民に売り出されたことから市営バス路線対象外とされていたが、住民からの運行要望が高まったことを受けて路線を開設した。この他にも1978年(昭和53年)11月の新バスターミナル完成時には既存路線の増便や終車時刻の繰り下げなどが行われた。1982年(昭和57年)10月1日の苫小牧駅新駅舎完成時には北口に交通広場が設置され、鉄北線や通学専用バスが乗り入れるなど大幅な路線変更を行った。1986年(昭和61年)12月2日より駅の東側に鉄道敷地を立体交差する旭大通アンダーパスが完成。バスターミナルから市中心部を通り、このアンダーパスを通過し鉄北地区を経由して錦岡に至る路線が新設された。沿線住民からの要望や主要道路供用開始により開設、増便、再編等を行ってきたが、乗客数は1978年(昭和53年)をピークに年々下降し、諸費用の増加も相俟って経営悪化が懸念されるようになっていた。
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