文選 巻第二とは? わかりやすく解説

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文選巻第二(首欠)

主名称: 文選巻第二(首欠)
指定番号 2421
枝番 00
指定年月日 1986.06.06(昭和61.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 寛喜二年二月十八菅原在公受説奥書
員数 1巻
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『文選』(三十巻)は昭明太子の撰で、周代より代に至る名文集めたもので、わが国でも古くより尊重された。その伝本の多くは「五臣注」など注釈加えたのであるが、本巻本文のみの無注本の巻第二鎌倉時代古写本である。
 体裁巻子装で、本文楮紙継ぎ淡墨界を施して一紙一八行、一行一三字に整然と書写している。惜しむらくは巻首の約十紙分を欠失しており、東京賦の途中より、南都賦、三都賦序、蜀都賦に至る巻末までを存し、末に「文選巻第二」と尾題がある。本文中には全巻にわたり稠密に墨書注記仮名声点、返点、合符ヲコト点(古紀伝点)、句切点、返点および注記仮名などが書き込まれ墨書注記紙背に記すものもあり、その多く本文同一人の筆になるものである巻末には尾題に次いで寛治七年一〇九三)四月五日菅原時登加点本奥書式部少輔菅原在公抄出奥書翰林主人文章博士菅原在輔読合奥書散木光吉受説奥書があり、紙背には文章生菅原在行(在輔)受説奥書寛喜二年(一二三〇)二月十八筑前菅原在公受説奥書がある。これによって、本巻菅原時登の加点本を祖本とし、菅原在公が寛喜二年に伝授された家の秘説によって書写加点したものであることが判明し、在公の後、その子の在輔(在行)に伝えられたものであることが知られる
 文中加えられ仮名には古体のものもあるが、これは寛治七年菅原時登加点祖本字体そのまま受けついだものと認められる。また注記には六臣注と一致するものも多いが、「集注云」としてわが国伝来の『文選集注』からの引用もあって注目される菅原時登、在公、在輔はいずれ文章博士歴任し菅原長者となった人物で、本巻菅原氏家学内容伝えた古写本として、わが国文学史上に貴重である。
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