数字部分の付番体系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:44 UTC 版)
「列車番号の付番方法」の記事における「数字部分の付番体系」の解説
ここで記述する体系は一般的な原則であり、例外的なものも多数存在する。 一の位と十の位で、列車の大まかな種別を示す。00から49は旅客列車、50から99は貨物列車であるが、頭部や末尾に記号がつけられる場合は、50から99までも旅客列車の番号として利用可能。近年は客車列車の旅客列車の数が大幅に少なく、末尾にMやDなどが付く(都市部では例外あり、下記参照)電車や内燃車の旅客列車が大半であるため、旅客列車であっても00から99まで利用されることが多い。大抵の場合は運転される順番に、下り列車は1, 3, 5, …、上り列車は2, 4, 6,…と順に付けられる。 旅客列車のうち、00から19は特別急行列車(特急列車)および急行列車に付される。普通列車(ここでは、乗車するのに特急券・急行券の必要ないものを指す)は20から49が付される。ただし現在急行列車は臨時列車でしか運行されないことから、普通列車にも00から19を割り当てる路線も増えている。 百の位は、特別急行列車の列車番号は1M(しおかぜ1号・あずさ1号など), 1054D(宇和海4号)のように常に0とする。急行列車や普通列車では、大まかな運行線区・区間を表す。つまり、百の位でどの線のどの区間を運行する列車かがおおむね分かる。京阪神地区の東海道・山陽本線(京阪神緩行線)の普通列車では西明石駅・須磨駅 - 高槻駅・京都駅間直通が100・200番台、大阪駅・尼崎駅・甲子園口駅・神戸駅発着と高槻駅 - 京都駅間の始発・最終は500番台を付与している。 千の位は、列車の運行形態の違いなどを表す。たとえば、途中駅から列車種別が変更されたり、発着駅が例外的なものであったりと、様々である。6000番台は季節列車、7000番台は季節列車の予備番号、8000番台は臨時列車、9000番台は臨時列車の予備番号に与えられる。特に6000・7000・8000番台は「予定臨時列車」と呼ばれ、ダイヤ改正の時にあらかじめ運転時刻などを設定しておき、必要な時に運転する場合が多い。九州旅客鉄道(JR九州)や肥薩おれんじ鉄道では定期列車でも6000番台を使用している。(日豊本線の宮崎 - 鹿児島中央駅間の特急「きりしま」や同区間の普通列車等) 特別急行列車は3000番台を使用することが多い。 JR神戸線(東海道・山陽本線)で舞子駅・垂水駅・須磨駅を通過する平日朝の快速は5700番台を振っている。2004年10月15日までは大阪駅発着が900番台、京都方面行きが1700番台であった。 京阪神地区の東海道本線(京阪神緩行線)と福知山線(JR宝塚線)の直通列車は1100・1200、東西線直通は4400 - 4600番台が割り当てられている。 米子エリアでは、運休日のある列車には5000番台を使っている(保守工事による運休や山陰本線(浜坂駅 - 出雲市駅・西出雲駅間)・境線の快速(「とっとりライナー」)・普通電車・気動車列車は除く)。現在使っているのは伯備線の夜の米子発根雨行き、若桜鉄道の午前中の1往復のみである。 広島エリアでは、平日と土曜日・休日で運用が異なる列車において、それぞれ2000・6000番台を振っている。 四国旅客鉄道(JR四国)では、ワンマン運転列車に4000番台を割り当てている。 九州旅客鉄道(JR九州)では、千の位で特急列車がおおよそ特定できる。また、6000番台から9000番台も一部が定期特急列車に充当している。 貨物列車についても、運転速度などの違いによって「高速貨A」・「高速貨B」・「専貨A」などの種別があり、各々を十・百・千位によって表している。#JR貨物参照。
※この「数字部分の付番体系」の解説は、「列車番号の付番方法」の解説の一部です。
「数字部分の付番体系」を含む「列車番号の付番方法」の記事については、「列車番号の付番方法」の概要を参照ください。
- 数字部分の付番体系のページへのリンク