政策活動と現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 09:26 UTC 版)
「ビルマ連邦国民連合政府」の記事における「政策活動と現状」の解説
NCGUB は、主要な活動目的として、 ミャンマーの政治体制の民主化 ミャンマーにおける人権の保護 ミャンマーにおける連邦政府の維持 を掲げ、これら3点の達成を念頭に置いた対内、対外活動を行っていた。NCGUBは対外的に、ミャンマー軍事政権(国家平和発展評議会政権)が現状のままで国権を担うことを思い留まらせるべく、国際社会からミャンマーに対する圧力や制裁、その他の形の行動を得るように取り組んできた。 具体的にNCGUBは、1990年の国民議会選挙後にミャンマーで生じた政治的問題、民主化運動の取り締まりや人権侵害を喚起するために、毎年行われる国際連合人権委員会でのミャンマーにおける人権状況の報告や、国際連合総会における軍事政権との政治和解を求める活動を行なってきた。そして、国連総会で決議された勧告を基礎として、NCGUBは各国政府や国際社会から、軍事政権との政治的会話とビルマの民主化をもたらす助けとなるための協働支援を集めていた。 一方、NCGUBは対内的に、軍事政権に対する政治的変化の要求と共に、軍事政権に対抗する少数民族の反政府勢力や国内の諸民主化組織の間で友好と団結の絆を強化するための働きかけを行ってきた。具体的にNCGUBは、「全国民の調和は未来のビルマ連邦の平和に欠くことができないものである」とする理念の下で、国民和解プログラム(National Reconciliation Program:NRP)を策定し、現在では民族紛争の解決と、民族内部・民族間での対話の推進に努めるとともに、各人が将来のミャンマーに対する展望や大望を表すことを奨励していた。 他にも、NCGUBは将来の民主化に対する準備計画として、「ビルマ基金」(The Burma Fund)などの共同組織を通じ、民主化運動の中での組織や個人の能力を築き上げる取り組みをしていた。また、民主化運動によって民主主義をもたらした他国の前例を活動の参考とし、将来のミャンマー政府指導者が政策の自己決定に際してその助けとなるような、民主化運動の比較研究や調査プロジェクトを実施していた。
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