押し付けられた王位とは? わかりやすく解説

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押し付けられた王位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:00 UTC 版)

ジョージ6世 (イギリス王)」の記事における「押し付けられた王位」の解説

詳細は「エドワード8世の退位」を参照 国王ジョージ5世は、既婚者との恋愛続け長男王太子エドワード言動心を痛めており「長男エドワード)が結婚しないこととb、バーティアルバート)とリズベット(エリザベス2世)、そしてイギリス王位に何事も起こらないことを神に祈る」と漏らしていたといわれている。1936年1月20日ジョージ5世崩御し王太子エドワードエドワード8世としてイギリス国王即位したジョージ5世は、国民との告別の儀のためにウェストミンスター・ホール安置された。そして、四隅立って亡き国王見守る礼典 (en:Vigil of the Princes) は、新国エドワード8世ヨーク公アルバートグロスター公ヘンリーケント公ジョージの四兄弟がその任に当たった国王に即位したエドワード8世未婚で、子供もいなかったため、アルバート推定王位継承者となった即位1年経たない1936年12月11日に、エドワード8世2度離婚歴のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソンとの結婚選択して王位放棄宣言した以前からシンプソンとの結婚望んでいたエドワード8世だったが、当時首相スタンリー・ボールドウィンからは、アメリカ人平民で、未亡人でもない離婚歴のある(さらにドイツ駐英大使であるヨアヒム・フォン・リッベントロップはじめとする複数男性との関係さえ噂されていた)女性と結婚すれば王位にいられなくなると反対されていた。そして、エドワードイギリス王位よりもシンプソンとの結婚選んだのであるエドワード8世の退位伴って推定王位継承者だったアルバートイギリス国王即位したしかしながらアルバートはまったくその気がなく、国王の座は望んでもいない押し付けられたものだった即位正式に決まった際には、ルイス・マウントバッテンに対して「これは酷いよ。私は何の準備も、何の勉強もしてこなかった。子供の頃から国王になるように教育受けていたのはデイヴィッドエドワード8世)の方なんだから。国事に関する書類なんかこれまで一度見たことなんか無いんだよ。そもそも、私は一介海軍士官に過ぎないんだ。海軍将校としての仕事以外は、これまでもやったことの無い人間なんだよ」と愚痴こぼしたという。兄が退位する前日には、母メアリーのもとを訪れており、アルバートその日日記に「ひどいことが起こってしまいましたと母に告げ、私は取り乱して子供のように泣き崩れた」と記している。 エドワード8世退位宣言出した当日に、アイルランド自由国政府憲法からイギリス国王直接統治に関する内容削除する法案 (en:Constitution (Amendment No. 27) Act 1936) を可決した。そして翌日には外交に関する法案 (en:Executive Authority (External Relations) Act 1936) が議会通過しイギリス国王アイルランド外交問題に関する代表者に過ぎないという内容条項持った法案成立した。これらの法案の成立は、アイルランド自由国に、イギリス連邦一員ではあるものの、共和制性格本質的に持たせるという二面性与えることとなった報道記者でもあった宮廷人ダーモット・モラーは、当時宮廷内には、ヨーク公アルバートその子女、弟グロスター公ヘンリーよりも、末弟ケント公ジョージこそがイギリス国王相応しいという雰囲気があったと断言している。これは、明るく社交的な性格で、長兄エドワード似た華やかな雰囲気を纏っていた事に加え当時前国ジョージ5世王子たちの中で、ジョージだけに男子(後にケント公継いだエドワード)がいたことが影響していると考えられている。

※この「押し付けられた王位」の解説は、「ジョージ6世 (イギリス王)」の解説の一部です。
「押し付けられた王位」を含む「ジョージ6世 (イギリス王)」の記事については、「ジョージ6世 (イギリス王)」の概要を参照ください。

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