技術的能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:33 UTC 版)
Fab@Homeは注入器を基にした積層装置である。X-Y-Zに移動する装置で注入器のポンプは20×20×20 cm (7.87x7.87x7.87 inch)の範囲内に最大10 mm/sの速度で移動して解像度は25 µmである。注入器の先端から素材を積層するために複数の注入器を個別に制御できる。注入器の注入量はマイクロリットルの精度で制御できた。 最初のFab@Homeのプリントヘッドは2個の注入器を備え、後期型はより多くの注入器を備え、最大8個の注入器を個別に使用可能だった。 注入器を基にした積層方法の鍵となる優位性の一つとして多種多様な素材の積層に対応でき、本質的にはあらゆる液体、ペースト、ゲルやスラリー等、注入器から押し出せる素材なら対応可能である。この多種多様な素材への汎用性は熱可塑性樹脂を素材に使用しているRepRapや他の大半の市販の3Dプリンタを凌駕する。Fab@Homeが対応する素材の種類はエポキシのような硬い素材やシリコーンのようなエラストマーや種子細胞のゲルのような生物素材やチョコレートやクッキーの生地やチーズのような食品素材や(合金粘土を積層後オーブンで焼結する)ステンレス鋼のようなエンジニアリング素材や導線や磁石のような機能性素材にまで及ぶ。この計画の目標は完全に機能するシステムの印刷を実現する事で既に受動的部品の印刷段階までは実現した。計画では電池やアクチュエータやセンサのような機能部品だけでなく実際に機能する電信機の印刷に成功した。
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