技術的考察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 23:52 UTC 版)
「ダーク・サイド・オブ・ザ・レインボー」の記事における「技術的考察」の解説
映画評論家のリチャード・ローパーは、彼が「Dark Side of Oz」と呼ぶこの現象について評価を発表した。ローパーは、バンドは映画の代替サウンドトラックをプロデュースするためのリソースと技術的なノウハウを有していたかも知れないが、そのようなことをする努力は極めて非現実的である、と結論付けている。また、約43分の『狂気』は101分の『オズの魔法使』に比べて短かすぎるという技術的な問題があるとも記している。 ニック・メイスンは『Inside Out: A Personal History of Pink Floyd(英語版)』という本の中で、『狂気』のレコーディングを始めた頃にはバンドが映画のサウンドトラックを作ることに熟達していたこと、また、アルバムのレコーディングを中断することさえあったので、さらに別の映画のスコアを書くことができたことを述べている。彼は映画のサウンドトラックである『雲の影』(1972年)のレコーディングについて書くことで、ピンク・フロイドが映画のスコアを書く際に用いた技術的なプロセスを説明している。 『モア』の成功の後、私たちはバーベット・シュローダー監督のために別のサウンドトラックを作ることに同意した。彼の新しい映画は『La Vallée(英語版)』というタイトルで、私たちは音楽を録音するために2月の最終週の間、フランス中を旅して回った。映画のラフカットに従い、特定のキューのためにストップウォッチを使用し、最終バージョンに合わせるためにクロスフェードさせる連結部分を作るという、『モア』に用いたのと同じ手法を採ってレコーディングを行った。レコーディングのスケジュールは極めて限られていた。サウンドトラックの録音には2週間しかなく、それをアルバムとして完成させるにはわずかな時間しかなかった。
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