愛知川用水

全国疏水名鑑

愛知川用水

集落内を流れる用水路 この疏水の関連情報 疏水を守る活動 （糠塚地区／東近江市／糠塚町環境保全協議会）		疏水の概要
		■疏水の所在 滋賀県の湖東平野のほぼ中央に位置し、愛知川沿岸の県下有数の扇状地に拡がる約7,500haにおよぶ優良農業地帯で、本年２月に合併された東近江市をはじめ１市４町にまたがる地域である。 ■所在地域の概要 湖東地域は、古来より交通の要衝として発展し、都の文化、地方の文化、大陸文化の交流によって生み出された歴史・文化に育まれた地域である。 　 本地域は、湖東平野の中心部で、農業においては古来より近江米の主産地として稲作農業が展開されるとともに、近江商人の名で知られるように古く鎌倉時代の頃から商業が栄えてきたところである。 　 また、近年は、有利な流通条件や豊富な地下水利用が可能である地域条件を活かし、企業や工場が盛んに進出してきた地域でもある。 ■疏水の概要・特徴 愛知川用水は、昭和２７年に着手された国営事業等により、約7,500haの広範な農地に水を供給する農業水利システムとして、水源施設である永源寺ダムと共に築造された水路ネットである。 　幹線・支線併せて175kmにおよぶ水路は、本地域のまさに水脈となる基幹施設である。 もともと本地域は農業用水の水源に恵まれず、主水源である愛知川も伏流河川であることから、農業用水の取水に困難を極めていた。このため、本地域の農家は、井戸やため池等の小規模な水源に頼らざるを得ない状況にあった。 この状況を大きく変えたのが愛知川用水の完成である。地域の水不足が抜本的に解消され、安定した農業用水の利用が可能となったのである。また、安心して水を使えることで将来の農業経営の展望が開けることとなり、本地域のほ場整備が飛躍的に進展することとなった。 ・以上のように、愛知川用水の完成により、本地域の持続的な農業の発展を支える根本的な条件が整備されたのである。
		くわしい情報 愛知川沿岸土地改良区 http://www6.ocn.ne.jp/~aidoku