後期版ストーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:17 UTC 版)
「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」の記事における「後期版ストーリー」の解説
紋別の町を一望できる展望台へと行くと、そこには昭和24年に発生した漁船の沈没事故の慰霊碑が建てられていた。付近の人の証言によると、真紀子と思わしき人物がこの慰霊碑に花束を添えていたとの情報が入る。また、紋別の港での聞き込みで目の下にキズがあるニポポ人形は当時この付近で漁師をしていた浦田という人物が彫ったものである事が判明する。浦田は過去に殺人を犯しており、それ以来行方が分からないと言う。さらに、港湾管理事務所に行くと、沈没した船は永福丸で、船主は奥村紀助である事、ニポポ人形は網走刑務所で作られたものである事が判明する。 網走刑務所に行くと、売店の店員より涙の彫られたニポポ人形は殺人事件のあった翌日に入荷してくるとの情報を得られ、また浦田甚五郎が無期懲役囚として刑務所内で服役中である事が判明する。早速浦田に聞き込みを行おうとするも、現在は面会する事が出来ないという。 再度和琴温泉を訪れた主人公は、めぐみと遭遇した。めぐみによれば、増田は真紀子の父親と容姿が良く似ており、また真紀子の妹が東京で交通事故に巻き込まれ死亡している事、さらに真紀子の住むアパートの住所が判明する。 真紀子のアパートを調査すると、奥村という人物からの手紙を発見、消印は紋別郵便局となっており、何らかの形で事件に関与していると推測された。釧路での聞き込みにより、真紀子らしき人物が銀行から多額の預金を引き出していた事との情報を得られ、また増田の妻から若い女が金を渡しに来たという。 再度真紀子のアパートを訪れると、管理人から争うような物音がしたとの情報が入り、部屋に入ると室内は荒らされており、アルバムが1冊落ちていた。アルバムには真紀子と父親、妹が写っている写真があった。父親は増田に似ており、源さんであると発覚する。また、浦田と真紀子が写っている写真も発見する。 コロポックリを訪れると、店員から源さん宛てに脅迫状が送られてきたと伝えられる。脅迫状には『娘の命が惜しければ夕張中央炭鉱まで来い』と書かれていた。 夕張に行き、電気店の店主に聞き込みをすると黒塗りの外車が炭鉱方面へと走って行くのが判明し、主人公たちは懐中電灯を購入し炭鉱へと向かった。炭鉱の中は迷路のようになっており、奥へと進むと縛られた真紀子が気絶して倒れているのが発見され、急遽警察病院へと搬送する。真紀子は酸欠状態で、意識不明となっていた。 網走刑務所へと向かい、浦田と接見した主人公たちは浦田と真紀子が写った写真を見せた。すると、浦田はすべてを話始める。 戦後まもなく、米軍からの救援物資を横流しして金儲けをしていた一味がいた。一味のボスは阿久津であり、船を用意していたのが奥村、横流しした物資を売りさばいていたのが行商をしていた白木であった。一味は悪事が発覚しそうになると、証拠隠滅のため漁師ともども船を沈没させてしまった。この件を単なる事故と報道したのが当時新聞記者をやっていた飯島だった。永福丸の船頭だった野村と浦田は知り合いであり、野村の一人息子である野村源次(源さん)を浦田は親代わりとなって育てていた。浦田は前に増田が入所してきた際に、源さんに似ている事から沈没事故の全容を話してしまい、増田は阿久津を脅迫し逆に殺害されてしまったのだろうと言う。阿久津は事故の全容を知る源さんを狙っており、手始めに真紀子の妹であるゆかりを交通事故に見せかけて殺害した。源さんは殺害されたゆかりの復讐を果たすと共に真紀子を守るため、沈没事故に関与した人物を次々に殺害していったと推測される。 警察病院へと戻ると、意識を取り戻した真紀子から源さんが阿久津と差し違えて死ぬつもりであると告げられる。父を止めようと、奥村から送られた手紙を見せようとアパートに戻った所、北竜会のヤクザに捕まってしまったと言う。阿久津の事務所に連絡を取ると、阿久津は札幌に向かっているという。 コロポックリを訪れると、店員から源さんが店の包丁を持ちだし駅の方向へ向かったと告げられ、急遽札幌駅へと向かう。 札幌駅に着くと、到着したばかりの特急列車から、阿久津が降りてくる。そこへ、待ち伏せしていた源さんが包丁を持って阿久津に襲い掛かろうとしていたが、北竜会のヤクザたちに囲まれてしまう。猿渡刑事はヤクザたちに逮捕を宣告すると、両者がもみ合う形で乱闘となるも、猿渡刑事の活躍により一網打尽にすることが出来た。阿久津と北竜会のヤクザを逮捕し、源さんを逮捕する。源さんは真紀子の行方を心配していたが、無事保護された事を告げると安心していた。 一ヶ月後、事件を解決し東京に戻った主人公の元に、猿渡刑事から一通の手紙が送られてくる。そこには、タキシード姿の猿渡刑事とウエディングドレス姿の真紀子が写った写真が同封されていた。
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