引退と復帰、再び引退へ・そして復帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 17:13 UTC 版)
「フィル・コリンズ」の記事における「引退と復帰、再び引退へ・そして復帰」の解説
2008年4月25日、表舞台からの引退を表明した。ジェネシスの再結成ツアーを終えたばかりのコリンズは、今後アルバムのリリースやツアーに出る意思がないことを発表。裏方として音楽に携わり、余生をのんびりと楽しむと語っている。今後は作曲を中心に活動を続けるが、多くの時間を大好きな趣味に没頭するために使おうと考えているようである。ちなみに趣味は歴史グッズ収拾。特に1836年、当時メキシコ領だったテキサス州サンアントニオにて、テキサス独立軍とメキシコ共和国軍との間で行われた「アラモの戦い」にまつわる記念品を熱心にコレクションしている。 2009年9月19日、一部報道によると脊髄の手術を受け、その結果、手の動きに支障が出たようでピアノ、ドラム等の演奏ができなくなった(術後すぐということもあり一年から数年かけてある程度の回復はするとのこと)。なお、ドラムスティックをテープで固定すればドラムの演奏自体は可能であるという。また、彼自身は「まだ歌があるのでそれほど絶望はしていない」とコメントした。 その後、前述の引退宣言を撤回し、アルバム・リリースによってカムバックすることを決意。2010年9月13日に8年ぶりとなるアルバム『ゴーイング・バック』を発売。このモータウン・ソングなどをカバーしたアルバムにより、全英アルバムチャートで12年振りとなる1位を獲得した。また、本作に伴うライブも行っている。 2011年3月8日、自身のサイトで再び引退することを明らかにした。サイトで発表されたものの和訳が以下。(当時の報道より) メディアからのひどい扱いや悪いレビューのせいでやめる訳じゃない。 愛されてないと感じるからやめる訳じゃない。僕には今でも僕のやる事を愛してくれてるファンがたくさんいるのを知ってるよ。ありがとう。 居場所がないからやめる訳じゃない。それは(最新アルバム)『ゴーイング・バック』がUKチャートのNo.1に輝いただけじゃなくて、世界中で好評だった事が証明してるからね。 アラモ(の戦い)への探究に時間を費やしたいがためにやめる訳じゃない。僕は2人の小さな息子たちの父親として専念したいからやめるんだ」 2015年10月28日に『ローリング・ストーン』誌のインタビューで、4年ぶりに活動を再開し、ニュー・アルバムの制作とそれに伴うツアーを計画していることを発表した。また、2016年10月に自伝を出版する予定についても明らかにしている。 2016年8月29日、ニューヨークでの全米オープンの開催前夜祭に出演し「In the Air Tonight」「Easy Lover」の2曲を歌唱した。ドラムは息子のニコラス・コリンズが担当。 2016年10月、自伝『Not Dead Yet』を発表。2017年6月2日のリヴァプール公演を皮切りにヨーロッパを廻る「Not Dead Yet Tour」を開催した。このツアーは世界規模のものとなり2019年10月まで続いた(ドイツ、フランス、アイルランド、イギリス、南米、北米、オーストラリア等)。 2020年3月、ジェネシス再結成と「The Last Domino? Tour」の開催を発表。2020年12月に行われる予定だったツアーは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で、2021年4月に延期、さらに2021年9月に延期となっている。
※この「引退と復帰、再び引退へ・そして復帰」の解説は、「フィル・コリンズ」の解説の一部です。
「引退と復帰、再び引退へ・そして復帰」を含む「フィル・コリンズ」の記事については、「フィル・コリンズ」の概要を参照ください。
- 引退と復帰、再び引退へそして復帰のページへのリンク