廃局に至る経緯
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放送開始時にはまだ放送波による放送のメリットがあるかに思われたが、ネット回線が発達しネット動画配信サービスが躍進する時代の中で苦戦。独自機能を詰め込めていたガラケー時代ならともかく、スマホとなると対応機種も限られたうえに、NOTTV対応機種を売っていた国内メーカーも次々スマホ事業から撤退していった 。これは、同じくドコモの動画配信サービスdTVの好調と明暗を分ける形となった。 mmbiは当初、「単年度黒字化については開始から3〜4年後の達成を見込んでいる」としていたが、サービス開始以来、2012年度に約215億円、2013年度に約168億円、2014年度に約503億円の損失を計上して累積赤字は約996億円に達し、2015年11月27日に会員数の伸び悩みを理由に2016年6月30日に終了することを発表、12月17日に新規受付けを全て終了した。 2016年6月30日正午のサービス終了前には、11時50分から振り返り番組「NOTTVのキセキ」を放送。体裁としては「閉局特別番組」で、実際の内容は地上アナログ放送終了時に各局で放送された「アナログ停波特別クロージング」に近い。内容は以下の通りである。 番組開始とともに、以下のメッセージテロップとアナウンスが放送された。 本日、6月30日正午をもってNOTTVサービスは終了致します。 2012年4月、日本初のマルチメディア放送サービスとして産声をあげてから4年3か月、いつでもどこでもお楽しみいただける様々なコンテンツを提供して参りました。 テレビ視聴の新しい形をご提案し、新しいメディアとして育んで参りましたが、サービスを終了することと致しました。 NOTTVサービスを永らくご愛用いただき、最後までご覧いただいたお客様や、サービス提供にご協力いただいた関係者の皆様には大変感謝しております。 社員一同、ここに謹んで御礼申し上げます。 ありがとうございました。 株式会社mmbi このテロップの後にNOTTVカスタマーセンターの問い合わせ先とウェブサイトの案内が表示された。 その後は、開局当時の映像や自社制作番組の映像を放送した。 最後にはNOTTVロゴの下に「これをもちましてNOTTVの放送をすべて終了させていただきます」のテロップと共に「これをもちまして、NOTTVの放送をすべて終了させていただきます。4年3か月、ご愛顧いただき、本当にありがとうございました」のアナウンスで終了し、テロップがフェードアウトした後、停波した。Jモバに指定されていたコールサインは表示されなかった。NOTTVパックのテレビジョン放送は各社の通常放送のままいきなり停波した。 停波後は30日中は再起動すればサービス終了の告知がなされたが、翌7月1日以降はデジタル放送のため端末には「放送休止中」と表示されるのみである。
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