広義のホームレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:09 UTC 版)
年齢別イギリスホームレス申請者年齢層人数割合16-17歳 3,130 1% 18-24歳 57,990 20% 25-34歳 88,310 30% 35-44歳 66,330 23% 45-54歳 41,640 14% 55-64 歳 20,590 7% 65-74歳 7,040 2% 75歳以上 3,050 1% 年齢不詳 1,710 1% 2019年4月から2020年3月にかけて、ホームレス法に基づいて行われた認定件数は289,800件であり、その内の149,240件が、家を失う恐れがあった。 また、ホームレスとして申請した者の年齢別は右の表のようになっており、18歳から44歳までの青年・壮年期の年齢層が約4分の3を占めている。 世帯構成 56日以内に家を失う恐れがあった世帯の内、最も多いのが母子世帯が約28%(41,970世帯)、次いで単身男性が約28%(41,340世帯)、3番目が単身女性が約21%(31,860世帯)となっており、この3タイプで8割近くを占める。 家を失っている(路上生活者を含め、自炊・素泊まり施設など住居が安定していない状態の者も含む)世帯の場合、単身男性が約49%(68,490世帯)と半数近くを占め、単身女性(30,930世帯)も含めた場合、7割となる。 理由 56日以内にホームレスになる恐れがあった理由で最も多いのが、家族又は友人の家に住むことが出来なくなったことが約24%(35,620世帯)を占めた。次いで、借家契約の終了(不動産の売却又は違う者に賃したいため、住居費が工面できなかった、借家契約違反、家主による違法立ち退きなど)が、約16%(23,240世帯)を占めた。 家を失っている世帯の場合、最も多いのが家族又は友人の家に住むことが出来なくなったことが約28%(38,870世帯)、次いで家庭内暴力が約13%(17,590世帯)、3番目にドメスティックバイオレンスが約10%(13,420世帯)となっている。 前者も後者も、最も多い理由が家族又は友人の家に住むことが出来なくなったことであるが、前者は金銭面や契約上での問題に対して、後者は世帯内での暴力(身体以外も含む)が理由となっており、暴力により家を失わざる得ない者が多数いることが伺える。 申請時の宿泊施設 最も多いのが家族の家に居候が約23%(40,440世帯)であり、次いで住所不定が約19%(33,760世帯)、3番目が玄関、台所、風呂などを備えている民間賃貸が約15%(26,290世帯)となっている。また路上生活状態の世帯は約5%(8,430世帯)であった。 人種構成 ホームレス世帯の約65%(187,140世帯)がロマでない非アイルランド系白人で占めているが、約11%(31,080世帯)の黒人がいる。また、約6%(18,200世帯)がアジア系であるが、約3分の2をパキスタン(6,330世帯)、インド(2,790世帯)、バングラディッシュ(3,160世帯)の3カ国で占める。 勤労状態 最も多いのが失業者が約31%(88,530世帯)、次いで長期の病気や障害による労働不能者が約17%(48,010)、3番目がフルタイム労働者の約13%(38,320世帯)であった。勤労している世帯(在宅勤務者除く)は、パートタイム労働者を含めても約4分の1に過ぎない。 2020年7月~9月に、ホームレス法の下で地方自治体が手配した一時宿泊施設の総世帯数は93,490世帯であった。その内、約27%(25,360世帯)が民間賃貸住宅であり、玄関、台所、風呂などを備えている個人経営の宿泊施設が約26%(24,220世帯)、地方自治体又は住宅組合の賃貸住宅が約23%(21,530世帯)と、これら3つで約8割を占める。更に、一時宿泊施設には120,570人の子供が滞在していた。
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