幽霊屋敷の電話番
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 14:34 UTC 版)
売れないアイドルのひかりは、マネージャーの太田が取ってきたテレビの仕事で、ある屋敷の一室にいた。そこでひかりはたった一人で一晩を過ごすこととなるのだが、実は3年前に大学の学部長・梅津が妻子とともに一家心中した場所であった。その時、部屋の電話が鳴り出した。その電話の向こうにいたのは…?(第1 - 13話) 石川 ひかり〈18〉 演 - 岩田さゆり デビュー2年目のアイドルで、ミステリーと関西弁を話す男性が好き。仕事で滞在した旧梅津邸で加代子からの電話を受け、彼女のために奔走する。シリーズ全体を通じてのヒロインを演じる。 太田 信一〈31〉 演 - 片桐仁(ラーメンズ) ひかりのマネージャー。東北出身で加藤とは大学時代からの友人。大学時代には与謝野晶子同好会に所属。ひかりが旧梅津邸で体験した出来事を初めは信じようとせず、加代子のために動くひかりに対し、協力を断る。しかし事件のことも、一人で奔走するひかりの様子も気になり出して、独自で調査を始め、ひかりに協力するようになる。 梅津 始〈46〉 演 - 花ヶ前浩一 明和医科大学の学部長。抗がん剤の開発では日本の権威だった。3年前、京子と加代子を道連れに一家心中。自身は服毒自殺している。 梅津は以前から遊び人だと知っていた金沢と加代子の交際を反対していた。それを苦にして加代子が自殺したふりをしたが、元から心臓を患っていた梅津がそれを見て発作を起こしてしまい、発作を抑える常備薬だと思って加代子が飲ませた薬によって(実は金沢によって中身がすり替えられた研究室にある毒薬とは知らないまま)そのまま死を迎えた。 原作では有名大学教授となっている。 梅津 京子〈44〉 演 - 塚田美津代 梅津の妻。一家心中の際、ベッドに横たわったままカミソリで手首を切り出血多量で死亡。 梅津 加代子〈22〉 演 - 松岡恵望子 梅津の娘。一家心中の際、天井のはりに電話のコードをかけ、首吊り状態で死亡していた。仕事で旧梅津邸を訪れたひかりにあの世から電話をかけ、金沢への伝言を託した。 好意を持っていた金沢との交際を梅津に反対されたことが原因で、金沢から狂言自殺の計画を持ちかけられた加代子は指示どおり自殺したふりをした。そしてそれを見て心臓発作を起こした梅津に、あわてて発作を抑える常備薬を飲ませるも、研究室にある毒薬と中身がすり替えられていることを知らない加代子は、自分のせいで父が亡くなったと思い、電話のコードを切って首を吊った。 近藤 正治 演 - 山根博 明和医科大学で助手を務めている。ひかりの大ファンで、加代子からの伝言を金沢に伝えようとする彼女に積極的に協力。実は頭髪が薄く、普段はかつらを着用。 金沢 和生 演 - 丸山智己 明和医科大学で助手を務めている。交友関係が派手で、加代子とも生前交際していたが、学部長の娘・有希との結婚を控え、現在これまでに付き合ってきた女性との関係を清算中。またかつてはギャンブルで借金を抱えていたが、現在は高級外車を乗り回す生活。ひかりを「学のない三流タレント」と罵倒する。近藤とは友人関係。 借金のあった金沢は梅津を妬む小栗学部長に買収されて殺人計画を立て、自分に好意を持っていた加代子の協力も仰ぎ狂言自殺を実行した。有希と婚約する前には、複数の女性との交際をしていた金沢だったが、彼が本当に愛していたのは加代子で、交際を反対していた梅津に認めてもらい、加代子と一緒に暮らすことを望んでいた。 小栗学部長 演 - 螢雪次朗 明和医科大学学部長で有希の父。 実は常に光の当たる存在だった梅津を妬んで死に追いやるために、加代子との交際を認めてもらいたかった金沢を利用し、彼に狂言自殺を指示した。 小栗 有希 演 - 松岡璃奈子 小栗学部長の娘。金沢と婚約中。 ディレクター 演 - 牧田侑士(ヤニィーズ) 梅津一家が心中した部屋でひかりが一晩を過ごす番組企画を手がける。 AD 演 - 大蔵省(ヤニィーズ) 金沢の交際相手 演 - 青木紀子 刑事 演 - 村瀬香奈 梅津一家心中事件を捜査していた刑事で、明和医科大学の清掃員になりすましたり、金沢のアパートやパーティー会場に潜伏していた。 刑事 演 - 木村卓矢 その他 竹下明希
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