巨大植物 ジュラン(マンモスフラワー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「巨大植物 ジュラン(マンモスフラワー)」の解説
第4話「マンモスフラワー」に登場。 有史以前の吸血植物。ジュラ紀に生息していた花であることから命名された。「マンモスフラワー」とも呼ばれる。皇居の堀やビルの地下で大蛇のような巨大な根が暴れ、突然変異によって急速に成長し、まもなく丸の内の日本広告ビルを突き破って茎を伸ばして巨大な花を咲かせて姿を現す。長く伸ばした根で人間の体を搦めとって血液を無数のトゲで吸収し、花からは毒性の花粉を撒く。上空から炭酸ガス固定剤を散布されて枯死し、また吸血根も火炎放射器で焼かれ、処分された。 劇中ではジュランと呼ばれず、ただ単にマンモスフラワーと呼ばれる。書籍『ウルトラマン ベストブック』では侏蘭という表記も用いている。 マンモスフラワーは木槿(ムクゲ)をモデルにしているといわれている。 造形には開米栄三と佐々木明が、それぞれの関与を証言している。ブルーバックによる合成のため、青系ではなく赤系の彩色となった。根の造形物は、本編用と特撮用とで形状が異なっている。 皇居の堀にジュランの根が浮かぶシーンは東宝の大プールで撮影され、一部のシーンでは実景と合成された。 開花のシーンは作画合成によるもの。監修の円谷英二はこの描写に最もこだわり、特技監督の川上景司に何度もリテイクを命じたという。 マンモスフラワーは、企画書ではアンモニア水で、準備稿ではアンモニア水と「植物中のH2Oを強力に分解する特殊薬品」によって退治される描写であったが、決定稿の段階で完成作品同様に火炎放射器と炭酸ガス固定剤に改められた。炭酸ガス固定剤は、監督・共同脚本の梶田興治のSFらしさを加味するための提案によるもの。 準備稿・決定稿共に、事件から1か月後、再建中の東京広告社ビルがマンモスフラワーの球根が腐ったために大陥没するシーンでエンディングとなるが、本編ではカットされた。この結末は、「ぼくら」1965年3月号所収の絵物語で再現されている。 『総天然色ウルトラQ』では、カラー写真が存在しなかったため、美術を担当した佐々木明が後年に描いた絵画が参考にされた。特撮ではさまざまな撮影技法を使い分けていたことからカラー化すると違和感が強くなるため、全体を望遠レンズで撮ったような黒みがかった色としている。
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