山梨県区間
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「長野県道・山梨県道17号茅野北杜韮崎線」の記事における「山梨県区間」の解説
「七里岩ライン」の愛称が設定されている山梨県内においては、第二次緊急輸送道路に指定されている。北杜市小淵沢町内では全区間で改良工事が完成し、町内全線が改良された両側2車線道路となっているほか、韮崎市内を中心にバイパス道路の建設が進行している。 長坂上条地区 長坂上条地区内でJR東日本中央本線の高架橋下を通過するが、この前後がセンターラインのない狭隘区間となっている。高架橋を挟んで山梨県道606号台ヶ原長坂線および山梨県道32号長坂高根線と接続し、見通しも悪く通学路にもなっているが、小淵沢方面への交通量を考慮して当該区間の改良を見送った。ただし、山梨県道32号長坂高根線との交点は何度も改良工事を繰り返して八ヶ岳南広域農道と接続させ、延伸工事も行っている。 八ヶ岳南広域農道との接続工事完成後、長らく中央本線との既存のアンダーパスを急カーブでつなぐ構造となっていたが、2019年(令和元年)度山梨県県土整備部の公共事業評価会議において、その前後区間も含めた510mの区間を幅員10.0m(歩道2.5m+路肩0.5m+車道3.0m×2+路肩1.0m)に拡幅(一般部の場合)する改良事業が諮問され、その結果「実施は妥当」との意見が出された。 穴山バイパス 穴山(あなやま)バイパスは、韮崎市穴山町の人家連担地区を迂回するバイパス道路である。2段階に分けて建設され、北杜市側の第一工区は1999年(平成11年)7月に供用を開始し、それから約9年の歳月を経た2008年8月8日に韮崎市街地側の第二工区の供用を開始によって全線開通となった。 バイパスデータ 起点:山梨県韮崎市穴山町 終点:山梨県韮崎市中田町中條字隠岐殿官有無番地先 延長:2936 m(第一工区1016 m、第二工区1920.0 m) 新府バイパス 新府(しんぷ)バイパスは韮崎市中田町中條で事業中のバイパス道路である。穴山バイパスから後述の青坂ループまでは、センターラインの有する道路構造令の最小幅員である5.5 m(2.75 mの2車線)を確保しているが、歩道が全く整備されておらず、後述する2012年に供用を開始した青坂バイパスによって大型車の利用増加が見込まれることから、片側3.0 mの車道と片側歩道へ改良することとなった。改良工事にあたり、戦国時代に武田氏が拠点を置き、現代では国指定史跡でもある新府城跡を通過するため、バイパスによる整備が決定された。なお、全線開通は2017年度(平成29年度)を予定している。 青坂ループと青坂バイパス 終点に程近い七里岩台上にある韮崎中央公園から麓にある韮崎市の中心市街地にかけては、道路幅員が4.0 - 5.5 mの狭隘かつ急坂であった青坂を一気に駆け下りる構造となっていた。中でも青坂ループと呼ばれるループ線では、その線形が原因となった渋滞が発生し、トンネル部分の制限高が3.4 mと大型車が通行不能であった。このため、山梨県は当該区間に対してバイパスの整備を決定した。計画案は掘割のほか、地山の喪失面積の低減を目的とした大規模なループ橋やトンネルによる手法も考案されたが、費用便益分析(B/C)が最も優れる掘割とした。2005年より事業化し、ループ線を大規模土工部と緩やかな平面線形にて迂回して現道と接続する延長821 mの青坂バイパスが2012年3月16日に供用を開始するとともに、青坂ループは廃道となった。 バイパスデータ 起点:山梨県韮崎市藤井町南下條字坂上886番地先 終点:山梨県韮崎市水神2丁目5068番地先 延長:821.0 m 道路の区分:第3種第3級
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