山形美人【ヤマガタビジン】(果樹)
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登録番号 | 第6150号 |
登録年月日 | 1998年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | おうとう | |
登録品種の名称及びその読み | 山形美人 よみ:ヤマガタビジン |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 株式会社天香園 | |
品種登録者の住所 | 山形県東根市中島通り1丁目34号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 天野高行 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「佐藤錦」の枝変わりであり,果形が短心臓形,大きさは中,果皮色は収穫前には帯朱紅で,その後熟期が進むと暗赤色になり,縫合線の着色が薄くて線状に見える,育成地(山形県東根市)において6月中旬に収穫できる甘果おうとうである。 樹姿は開張,樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さは中,節間長は短,色は赤褐,皮目の形は楕円,大きさは大,密度は多,芽の形は尖である。葉形は短楕円,大きさは小,色は緑,蜜腺の形は腎である。花の大きさ及び小花数の多少は中,花弁の形は楕円,大きさは中,色は白,雌ずいの数は1,健否は健,雄ずいの色は淡黄緑,花粉の有無は有,がく筒内壁の色は黄緑,がく筒の形は鐘,色は淡緑,花柄の長さは中である。果実の外観は短心臓,果頂部の形は凹,凹は浅,梗あの深さは浅,広さは狭,大きさは中,果皮の色は帯朱紅,着色は多,切った直後の果肉色は淡赤,核周囲の着色は少,果肉の硬さは中,果汁の多少は多,甘味は中,酸味は少,渋み及び苦味は無,香気は微である。核と果肉の粘離は半粘,核の形は短楕円,大きさはやや小,色は淡褐である。成熟期は満開から41~50日で育成地において6月中旬,結果性は多,生理落果の多少及び裂果性は少,果実の日持ちは中である。 「佐藤錦」と比較して,果皮色が帯朱紅であること,切った直後の果肉色が淡赤であること,果肉が硬いこと等で,「紅さやか」と比較して,果実が大きいこと,切った直後の果肉色が淡赤であること等で,「旭光」と比較して,果実の外観が短心臓であること,果頂部の形が凹であること等で,「まさみ」と比較して,切った直後の果肉色が淡赤であること,核が小さいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和54年に台風で倒伏した「佐藤錦(アオバザクラ台)」の幹から数本の枝が発生し,56年に一本の枝の果実の着色が良いことを発見,以後,高接ぎを行いながら特性の調査を継続し,平成6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「早生紅佐藤錦」であった。 |
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