山名政豊との戦いとは? わかりやすく解説

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山名政豊との戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/21 10:10 UTC 版)

赤松政則」の記事における「山名政豊との戦い」の解説

赤松政則一代にして播磨中心に山陽地方勢力回復したため、旧赤松領を支配していた山陰地方勢力を張る山名宗全の孫・政豊との対立・抗争当然ながら起こり応仁の乱収束後も抗争続いた。政則は山名領の因幡強大な勢力保持していた国人毛利次郎貞元支援して因幡守護山名豊氏圧迫させたが、これは政豊により鎮圧された(毛利次郎の乱)。また伯耆でも山名豊氏の弟で同国守護の元之と豊氏の子・政之による争い起こり、政則は政之を支援して元之の追放目論むなどの工作行った山名新九郎・小太郎の乱)。 文明15年1483年7月松田元成山名政豊軍を手引きし、山名方の赤松侵攻開始された(山名氏第1次播磨侵攻)。浦上則宗より山名軍に攻められていた福岡城への救援求められると、政則は援軍を送る一方山名氏本領である但馬国攻め行ったこのため赤松軍は軍を二分して山名軍と当たることとなり、但馬侵攻軍は同年12月25日真弓峠にて垣屋氏主力とした山名軍に大敗し逆に播磨へと追撃された。この大敗により、後詰失敗した福岡城陥落してしまった。政則は、生き残った家臣らと姫路目指したが、途中で行方不明になるなどの大敗となった。 政則の大敗福岡城陥落という大失態知った則宗激怒した。この大失態により則宗小寺則職重臣らが領国支配実権握り、政則は海路から堺へと出奔した(『後法興院記』『大乗院日記目録』)。文明16年1484年2月5日則宗主人である政則の守護職家督廃位宣言し新たに赤松分家有馬氏から有馬寿丸有馬元家の孫)を当主として擁立することとし、他の有力被官である明石・依中村小寺各氏説得し、彼ら全員総意として幕府当主交代申請行なった第9代将軍足利義尚はこれを承諾したとされるが、『大乗院寺社雑事記』では、政則の解任無効であると記されている。この政則の失脚赤松家内部での分裂激化させ、赤松一族摂津有馬の他、在田・広岡氏は山名政豊味方して当主支持した。堺に逃れた政則は別所則治助け得て3月将軍義尚謁見し、12月には播磨への帰還果たした。政則の復帰助けた別所氏以後政則の片腕となり重く用いられ播磨東部守護代任命されている。 また、一連の赤松内紛突いた豊の侵攻により、赤松氏美作備前奪われた。一方で則宗・則職の専横に他の家臣反発し、政則の復帰求めて則宗窮地陥った。政則は足利義政仲介求め、政則と則宗和解して山名軍に当たった文明17年1485年)閏3月真弓峠・蔭木城合戦で政則は山名軍に大勝し山名氏の有力重臣である垣屋氏らを討ち取った以後赤松軍は攻勢転じ6月現在のたつの市行なわれ片島合戦でも苦戦しながらもまた勝利し文明18年1486年1月英賀合戦4月坂本の戦いでも勝利したその後も政則は政豊に勝ち続けた一方で京都細川政元との政治的連携深め、政豊が細川氏援軍を得ることを事前に阻止した。山名政豊との戦いは坂本城戦い最後に決着した。この戦いで敗れた政豊は一時行方不明になったほどの敗北であり、播磨国維持難しくなった政豊は、長享2年1488年7月山名勢を率いて播磨諦め撤退した(『蔭凉軒日録』)。 以後赤松領の経営は政則を筆頭掲げ浦上別所龍野赤松など奉行人分担連携して行なわれた。

※この「山名政豊との戦い」の解説は、「赤松政則」の解説の一部です。
「山名政豊との戦い」を含む「赤松政則」の記事については、「赤松政則」の概要を参照ください。

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