官公庁・暗謀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:41 UTC 版)
蜂名 直器(はちな なおき) 内閣情報調査室課員。正体は切間創一。 整った顔立ちの青年官僚。その正体は切間創一で賭郎外で活動する際の表向きの身分の一つ。前髪を下ろしてるため、創一の特徴である眉間の黒子が見えない。 バトルシップ編では創一としての記憶を失っており、蜂名として大船が捜査する防衛庁不正事件に協力する。 尾野神 真(おのかみ まこと) 検事総長。暗謀の設立者で賭郎の協力者。 唇が極端にひん曲がった風貌の初老の男。廃坑編において、ハングマン勝負の陰で行われていた暗謀設立の表向きの首謀者。将来有望な若手エリートら(蜂名、大船、横井、外務省所属の男、検察庁の3人)を集め、佐田国のテロを利用して暗謀設立を持ちかけるが、すべて切間創一の指示であり、彼をお屋形様と呼ぶ。 大船 額人(おおふな がくひと) 防衛省職員。暗謀設立の関係者。 大柄な体格に正義感の強い男。暗謀設立に際して尾野神に声を掛けられた将来有望な若手官僚の一人で、その際に「蜂名」と名乗る創一と出会い、バトルシップ編の出来事を通して彼と不思議な交友関係を築く。プロトポロス編では創一が密かに用意していた切り札となり、エア・ポーカーや屋形越えなどでは賭郎以外の人物として創一の身を案じ、能輪美年からはお屋形様ではない創一と親しい人物と評価されている。創一からは「ガクト」と呼ばれる。 初登場は端役ながら廃坑編で、上記の通り暗謀設立に関与する。その後、業の櫓編の終わりに再登場して記憶喪失中の創一と再会し、半ば彼に翻弄されながらも、続くバトルシップ編において彼の協力で防衛省機密漏洩事件の調査を行っていく。城道、続けて密輸船「ジャルード号」と調査を進めていく中で、横井や梶とも出会う。そして、ジャルード号の船長レーシィと、事件の証拠と、船の出航権利を賭けて彼が用意したボードゲーム「バトルシップ」で賭郎勝負を行うこととなる。当初は、ゲームやギャンブルには不向きな、その堅物的な信念や精神が仇となり追い込まれるが、創一や梶の暗躍で巻き返し、立会人の最上から化けたと評されるに至る。さらにその堅物さが逆にレーシィのトラウマを掘り起こし、精神的に追い詰めていく。最終的にはレーシィの土壇場の奇策で敗北するが、その裏をかいて死地を脱する。ところが事件の黒幕によって濡れ衣を着せられ、創一によって表向きはジャルード号の沈没で事故死したことにされ、潜伏生活を余儀なくされる。 プロトポロス編の終盤において、創一の切り札として再登場する。大船自身は事態が飲み込めず翻弄される中にあって、トルベらによって混乱に陥った島を持ち前の正義感と信念によって収拾し、ラロらの狙いであった最終的な破滅を防ぐ。その後は、創一の友人としてエア・ポーカーやハンカチ落とし(屋形越え)に観戦者として関わり、彼の安否を気遣う。 ヴィゾーム編では賭郎の依頼を受けたフロイド・リーによって防衛省機密漏洩事件の真相が暴かれ、表社会に復帰している。 横井(よこい) 朝毎新聞の記者。暗謀設立の関係者。 ジャーナリストとして不正に立ち向かう強い信念を持つ男。暗謀の設立に関して尾野神の招聘を受けていたり、「KY宣言」において鹿臣高司がキー人物だったと見抜いた上で、さらに梶を一目で鹿臣だったと見破るなど、能力は高い。一方で真実追求のために他者を巻き込む傍迷惑な面もある。 バトルシップ編で本格的に登場し、カールを情報提供者として防衛省機密漏洩事件を追っていた。その中でカールの使いとしてやってきた梶を、KY宣言での鹿臣高司の正体と気づき、その能力を評価して行動を共にし、事件の鍵を握る密輸船「ジャルード号」へ潜入する。梶と共にレーシィ船長に捕まり、大船を代打ちとしてバトルシップゲームが始まると、レーシィに誘導され拘束される。知らず内に実は横井の心拍数によって当たりがレーシィに伝わっていたが梶の機転で助かり、船を脱出する。 その後、ヴィゾーム編にも端役として登場し、フロイド・リーの調査能力を称賛している。
※この「官公庁・暗謀」の解説は、「嘘喰い」の解説の一部です。
「官公庁・暗謀」を含む「嘘喰い」の記事については、「嘘喰い」の概要を参照ください。
- 官公庁・暗謀のページへのリンク