子竜について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 03:39 UTC 版)
「コーセルテルの竜術士」の記事における「子竜について」の解説
竜の成長は本来、同種族(父母その他)の間で行われる。この状態でも問題なく成長するが、そこに人間が関わることでより巨大な術の使用や効率のいい能力の発揮を成竜以上に引き出す事ができる。そのため、竜の都時代から子竜を(主に卵の時代から)竜術士に預け、養育させる。これが竜術士の始まりとなった。当時から竜術士に教育をしてもらうのは竜社会においてエリートコースを約束されたことであり、それは現在になっても変わりない。コーセルテルに来る現代の子竜は里での決定に基づき預けられてくる。預けられた子竜は将来里長や守長、教育係など重要な役職になることを望まれているがあくまで自分の意思を優先される。それの選択基準がどうやって決まっているのかは不明。 成長する際、人間のように何年経てば何歳という年の取り方ではなく、精神の成長に伴って身体の成長速度が変わり、精神面が成長すればそれだけ成長も早まる。ただ幼い竜は話すのが苦手なので、心言(一種のテレパシーのようなもの)で相手へ意思を伝達をする(この話し方は本編中では他と異なる吹き出しで表現される)。竜術士の補佐役は補佐竜と呼ばれるが、これも上記の理由で責任感がそのまま成長に表れる一番竜がなることがほとんどである。補佐竜は弟や妹の世話をしたり、竜術士が子竜を少年竜にするときの手伝いをする。 竜は大きく分けて四つの成長段階を経る。第一段階で卵のまま生まれてくるが、この卵は人間の成人が両手で一抱えする程の大きさで大変固く、そうとうな衝撃にも耐えうるが、反面この強固なまでの殻により力の弱い子竜は自力で出てくることができず、出てくるには親竜か竜術士が手助けしてやる必要があるが、場合によっては卵側が相手を拒み、中々生まれない。卵の耐久年数もかなりのもので、卵の中の子竜はそのままの状態で一千年は生き延びることが可能。年季が入れば自我意識が確立され、簡単な術の使用が可能となる。孵化を手伝う相手が見つからない場合、この卵の時期(通称卵ちゃん)に相手が見つかるのを黙って待つしかないが、本編中で発見された三千年前の卵は流石に時間が経ち過ぎて居たために、孵ることができなかった。 第二段階として少年竜への変化がある。これにも第三者の手助けが必要となり、成長する際に数か月の眠りに付くが、そのままでは眠りすぎ目が覚めなかったりと難点ばかりがおきるので、親や竜術士がつきっきりで見守る必要がある。 上記二点は、コーセルテルの主軸として活動するマシェル家の子竜の成長と共に内容が明らかとなるため、以降の仕様は不明。なお、卵を抱いていれば竜術士(恐らく竜も)は何となく性別は分かるとのこと。 竜術士が子育てをする能力は、術資質とは別系統の力であり、竜を育成すればするほど能力は衰退する。前述した一番竜が補佐竜となるのも、竜術士の子育て能力が最大の時期に育てられたために基本能力値が他と異なるのがそもそもの理由。子竜を育てられることが術士としての条件であるため、育児能力の限界を迎えた時が世代交代の時期でもある。
※この「子竜について」の解説は、「コーセルテルの竜術士」の解説の一部です。
「子竜について」を含む「コーセルテルの竜術士」の記事については、「コーセルテルの竜術士」の概要を参照ください。
- 子竜についてのページへのリンク