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禹

(大禹から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/08 13:45 UTC 版)

禹（う）は、中国古代の伝説的な帝で、夏朝の創始者。名は文命（ぶんめい）、諡号は禹、別称は大禹、夏禹、戎禹ともいい、姓は姒（じ）。姓・諱を合わせ姒文命（じぶんめい）ともいう。夏王朝創始後、氏を夏后とした。黄河の治水を成功させたという伝説上の人物である^[1]。

脚注

^ ^a ^b ^c ^d ^e 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、2頁。
^ 『漢書・律暦志』「顓頊五代而生鯀」
^ 『世本四種』「昌意生顓頊，顓頊生鯀」
^ 『五礼通考』「禹者，黄帝之玄孫而顓頊之孫也」
^ 『軒轅黄帝伝』「舜有虞氏，黄帝九代孫......夏禹亦黄帝之玄孫也......殷湯，黄帝十七代孫」
^ 『四川通志』「夏大禹黄帝五世孫【黄帝生昌意，昌意生顓頊，顓頊生鯀，鯀生禹】」
^ 御手洗勝『古代中國の神々』創文社1984年、131,134頁。
^ ^a ^b ^c ^d 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、3頁。
^ 『太平広記』「有巫山焉，峰岩挺抜，林壑幽麗，巨石如壇，留連久之。時大禹理水，駐山下。大風卒至，崖振谷隕，不可制。因与夫人相値，拝而求助。即勅侍女，授禹策召鬼神之書，因命其神狂章、虞余、黄麾、大翳、庚辰（応竜）、童律、巨霊等助禹，斫石疏波，決塞導阨，以循其流」
^ 『山海経広注』「『岳瀆経』曰：堯九年，無支祁為孽，応竜駆之淮陽亀山足下，其後水平」
^ 『今本竹書紀年注疏』「八年春，会諸侯于会稽，殺防風氏......秋八月，帝陟于会稽」
^ 『史記』「十年，帝禹東巡狩，至于会稽而崩」
^ 『夏王朝は幻では無かった』岳南著、朱権栄、加藤優子訳、柏書房2005
^ ^a ^b 植村善博『禹王と治水の地域史』古今書院、2019年、12頁。
^ “大脇良夫「海を渡った治水神107の碑◇防災祈念し日本各地で古代中国の名君まつる◇」”. 『日本経済新聞』朝刊（文化面）. (2016年11月1日)
^ 植村善博「沖縄における禹王遺跡とその歴史的意義」『鷹陵史学　第43号』佛教大学鷹陵史学会（2017年）
^ 張世超; 孫凌安; 金国泰; 馬如森 (1996). 金文形義通解. 中文出版社. pp. 3394–5
季旭昇 (2014). 説文新証. 芸文印書館. pp. 955–6
林志強等 (2014). 《文源》評注. 中国社会科学出版社. p. 21
^ 劉釗 (2006). 古文字構形学. 福建人民出版社. pp. 23–4