しゅく【×夙】
しゅく【×夙】
夙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/03 10:08 UTC 版)
夙(しゅく、夙の者、宿の者)は、中世から近世にかけて近畿地方に多く住んでいた賎民。中世の非人身分が分解する際に生じ、被差別部落の起源の多くであったかわたよりも下位でありながら、その差別はそれほど強烈ではなかったといわれる。
- ^ a b 「夙の者の雪冤運動」(「民族と歴史」4-2)
- ^ 『部落問題研究』十八輯
- ^ 「夙といふ地諸国にありて、本村なると枝郷小名にてあるとくさぐさなれど、みな普通の里民より忌みて婚を通ぜず。同火はいむ所忌まざる所ありて、何故に忌むといふことを知らず。宿は守戸の転称にて、即昔の陵戸などの残れるならむと、或人のいへるも、うべうべしく聞こゆ」
- ^ 「大和などは如何なる平和な天地であつたか知らぬが、口分田此方の元の田を子孫の耕して居る村が果していくらあろうか。守戸ばかりが巌石古木の如く、千年の間も据ゑられた土地に、窮屈に義理を守つて居たと云ふことは、明証無き限は否定して宜しい」
- ^ 間瀬久美子「被差別集団と朝廷・幕府」(初出:安丸良夫 他編『岩波講座 天皇と王権を考える 七 ジェンダーと差別』岩波書店、2002年/所収:間瀬『近世朝廷の権威と寺社・民衆』吉川弘文館、2022年)2022年、P387-388.
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夙
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「夙」の例文・使い方・用例・文例
- 夙く参れ
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