地球政府軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 15:52 UTC 版)
「パワーローダー (パワードール)」の記事における「地球政府軍」の解説
地球政府軍のPLDは、民間機の生産設備を接収した際に得た技術を基に開発されている。オムニ軍のものと比較すると、人型にこだわらないデザインが特徴的である。比較的人型に近い格闘用機であっても、精密なマニピュレータに殴る突くなどの衝撃を与えることを嫌い、作業や銃の保持に使う腕と格闘用の腕を別々に持つなど、独創的なアイデアが盛り込まれている。 TSR-1ブラックウィドー 6脚歩行による優れた走破性を誇る車両「ATV(All-Terain Vehicle)」をベースに開発された索敵用PLD。信頼性が高く、無人運転が可能だが、自重制限が大きいため、戦闘用としての改良には無理があったようである。無人運転ができたことから、大量に生産された。なお、「ブラックウィドー(Black Widow)」とはクロゴケグモのことである。 TS-2 ルーグ・ハイルトン社の民間機「ワークマン」をベースに、戦車砲等の武装と反動吸収用の補助脚を装備した、砲撃戦用PLD。人型でないため、不当に低い評価をされがちであるが、生産性が高く、格闘戦に持ち込まれなければ、X-3系と互角に戦うことができる優秀な機体である。初期モデルのTS-2A、エンジンと装甲、脚部を強化したTS-2Bの2種類のバリエーションを持つ。 TS-2C オムニ軍のX-1Cに対抗すべく、対PLD戦闘を主眼に入れた格闘用PLD。作業や銃の保持に使用する主腕と、格闘用のクローアームとの2対の腕を持つため、TS-2ベースでありながら全く違った外観を持つ。肝心の格闘能力は、X-3Aと互角であるが、X-3ACには劣る。 TS-3 X-3Aと互角かそれ以上の戦闘能力でありながら、高い生産性を誇る汎用型PLD。地球軍が劣勢であった戦争後期にロールアウトしたため目立った活躍はないが、オムニ軍のものでは不可能であった120mmキャノンを搭載でき、砲撃能力はX-3系を凌駕する。また抜群の生産性のため、生産数は同じ期間にX-3Aの10倍以上である。 TS-3C TS-3の肩のパイロンをクローアームに換装し、装甲を増した格闘用PLD。格闘能力では少数生産機のX-32系やワンオフ機のα-9以外をはるかに凌駕し、通常の機体の中では当時最強のPLDであった。しかし、多くは増援到着後の反撃作戦に備えて温存してあったため目立った活躍は無く、記録に残っているのはアトランタ宇宙港の攻防戦(「パワードール」本編の最終ミッション「パワードールズ」)くらいである。生産性は高く、休戦協定後も工場をオムニ軍に接収されるまで生産され続けた。
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