地球有限主義の位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/07 23:30 UTC 版)
「地球有限主義」の記事における「地球有限主義の位置づけ」の解説
限りなく開発を行い、資源を浪費し、経済の拡大を最優先する過去のフロンティア倫理に対して、それに代わり得る理想的な考え方であるとされる。一方で、これを環境ファシズムであると批判する声もある。 経済学的には、外部不経済の状態にある今の市場経済を、内部化によって外部経済に修正していく考えと解釈できる。 環境倫理のほかの基本主張との関係はこうなる。ひとりひとりの人間は、さまざまな事物に経済的価値、健康・快楽といった幸福などの、価値を認めている。それは各人間や人類全体が幸福に生きていくという目的につながる。この達成において、環境問題は足かせとなる。そこで、自然や資源に価値を認めてそれを守るという目的を見出し、2つの価値や目的を比較しながら考え行動していくことで、足かせを無くそうというのが「自然の生存権」や「地球有限主義」である。そして、これらを長期的視点で考えようというのが「世代間倫理」である。
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