国際政治の問題とは? わかりやすく解説

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国際政治の問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:54 UTC 版)

国防」の記事における「国際政治の問題」の解説

非武装による恒久的世界的な平和は理想であるが、今日国際関係での達成極めて困難である。その理由として、国際政治観点から国際平和を制度的に確立することの困難性挙げられる第一次世界大戦では、どの国も能動的に戦争希望したわけでもなかったが、開戦同時に外交上に制御不可能な戦争連鎖生起して、4年間に及ぶ総力戦となった。この反省によって国際連盟発足しようとしたが、提唱したアメリカ国内的な政治情勢から加盟しないなどの問題があったために、世界的な国際機構として機能しなかった。文化面成果を挙げるものの、ついに1931年満州事変その後支那事変日中戦争)における日本、またヴェルサイユ条約違反するドイツ、そしてエチオピア攻撃したイタリア対す効果的な措置がとることはできなかった。第二次世界大戦不戦条約参加国により遂行され、再び国家総力戦を戦うこととなった戦後1945年10月発足した国際連合は、国際社会の平和を維持して国際協力進め国際機関として活動しており、国連憲章にも国際平和を破壊する侵略行為に対して集団安全保障によって軍事的措置含んだ対応が準備された。しかしながら国際連合においても自由主義共産主義対決という新し米ソ両国対立生まれ当初構想されていた軍事参謀委員会国連軍成立せず、安全保障理事会内部における拒否権用いた政治的な駆け引きによって、国連安全保障上の機能実行不能に陥いることとなった冷戦終結後国連湾岸戦争における多国籍軍派遣、また紛争終結地域への平和維持軍派遣のように成果挙げている。しかしながら、この国連機能国家防衛を完全に肩代わりすることができるものでは決してなく、国連憲章認められている地域的防衛機構による国際秩序の維持認めているのが現状である。

※この「国際政治の問題」の解説は、「国防」の解説の一部です。
「国際政治の問題」を含む「国防」の記事については、「国防」の概要を参照ください。

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