国際政治における自然状態論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 19:11 UTC 版)
「自然状態」の記事における「国際政治における自然状態論」の解説
国際政治学においてはホッブスとロックの自然状態の理論を受け入れて国際政治の構造について顕からにしようとした。 ホッブスが唱えた政治のない社会では万人の万人に対する闘争になるという自然状態を戦争状態と同一に解釈され、その相互不信と恐怖から脱却するために政府が組織されたとする。いわゆる「リアリスト」と呼ばれる人々はホッブスの政府論を肯定し、戦争状態を回避するために政府間による国際政治が発生したと考え、これを「ホッブス・モデル」と称した。これに対して反対派はロックが唱えるように自然法が機能して従属や服従のない平等な状態のもとで人々が理性的に行動する限りは戦争状態にはならないという立場を支持してホッブス・モデルについては否定的な立場を取っている。
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