国際政治経済学(IPE)のレジーム論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/23 22:44 UTC 版)
「レジーム論」の記事における「国際政治経済学(IPE)のレジーム論」の解説
上述のように、レジームは、「特定の争点領域においてアクターの期待が収斂するところの」一連の明示的あるいは黙示的な「原則、規範、ルール、意思決定手続き」と、クラズナーによって定義される。この定義は、意図的に広いものであり、公的な組織から非公式の集団にいたるまでの人間の相互作用をカバーしている。レジームは国家から構成される必要はないことに注意するべきである。 IPEでは、レジーム論への主要な三つのアプローチがある。支配的な、リベラリズム的で利益重視のアプローチ、利益重視のアプローチを批判するリアリズム、認知主義的学派に出自を持つ知識重視アプローチである。リベラリズムとリアリズムは合理主義アプローチで、認知主義は社会学的アプローチである。 リアリズムは国際関係論一般で支配的な学派であるけれども、(伝統的にリベラリズムの概念である)国際協調を説明する理論であることから、レジーム論では、リベラリズムのアプローチが優勢である。
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