国際天文学連合による定義とは? わかりやすく解説

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国際天文学連合による定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 09:03 UTC 版)

惑星の定義」の記事における「国際天文学連合による定義」の解説

詳細は「国際天文学連合による惑星の定義」を参照 エリス発見により、国際天文学連合惑星という用語を定義せざるを得なくなった2005年10月2003年セドナ発見から活動続けてきた国際天文学連合19人の会員からなるグループが、投票によって次の3つ候補絞った。その定義は、 惑星とは、太陽周囲公転し直径2000km以上の天体である(11票) 惑星とは、太陽周囲公転し自身重力安定形状を保つ天体である(8票) 惑星とは、太陽周囲公転し独占的に軌道占め天体である(6票) 結局、完全な合意には至らなかったため、委員会はこれら3つの定義を2006年8月プラハ開催される国際天文学連合総会での投票付すことにし、8月24日国際天文学連合はこれら3つのうちの2つ要素組み合わせた最終的なドラフト案を作成したまた、惑星と岩(太陽系小天体名付けられた)の中間に、準惑星dwarf planet)という新しい分類作りケレスエリスとともに冥王星をここに分類した。この案は、424人の天文学者による投票により承認された。 「 国際天文学連合は、惑星と、衛星を除く太陽系その他の天体について、次の3つのカテゴリー分類することを決議した。(1)「惑星」1とは、(a)太陽周り公転し、(b)自身重力剛体力打ち勝って静水圧平衡の形を保つのに十分な質量持ち(c)軌道上から他の天体排除している、天体である。(2)「準惑星」とは、(a)太陽周り公転し、(b)自身重力剛体力打ち勝って静水圧平衡の形を保つのに十分な質量持ち2、(c)軌道上から他の天体排除してはおらず、(d)衛星ではない、天体である。(3)衛星除き太陽周り公転するその他全ての天体3を、まとめて太陽系小天体」と呼ぶ。 脚注18つの惑星とは、水星金星地球火星木星土星天王星海王星を指す。2ボーダーライン上の天体が「準惑星」とその他の両方カテゴリー分類されることは許容される。3この中には、小惑星のほとんど、太陽系外縁天体のほとんど、彗星その他の小天体が含まれる国際天文学連合はさらに次の決議行っている:冥王星は、上記の定義に従えば準惑星」に分類され太陽系外縁天体与えられ新しカテゴリー典型例であると認識される。 」 また、国際天文学連合は「惑星」と「準惑星」は2つ異なった分類であるということ決議し、その名前に反して準惑星惑星とは見なされないということ明言している。 2006年9月13日国際天文学連合エリスとその衛星ディスノミア冥王星小惑星カタログ掲載し小惑星番号割り当て、(134340) Pluto、(136199) Eris、(136199) Eris I Dysnomiaという正式な名称を与えた2003 EL612005 FY9セドナクワオアーのような他の準惑星候補は、その位置付けについて公式な決定が出るまで、一時的に据え置かれた。 2008年6月11日国際天文学連合執行委員会は、準惑星カテゴリー中に冥王星典型例とする新しサブカテゴリー作るということ発表したこの分類は冥王星型天体plutoid)と名付けられ冥王星エリスその他の海王星以遠準惑星分類されたが、ケレスはここには分類されなかった。国際天文学連合は、 絶対等級H = +1よりも明る太陽系外縁天体のみがこの分類に含まれるとした。今日では、さらに2つ天体2003 EL612005 FY9明るさ条件満たしているが、準惑星候補セドナオルクスクワオアー等は満たしていない。2008年7月11日惑星命名ワーキンググループはFY9を冥王星型天体分類含めマケマケ命名した2008年9月17日にはEL61もこの分類に含めハウメア命名した

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国際天文学連合による定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 02:06 UTC 版)

準惑星」の記事における「国際天文学連合による定義」の解説

詳細は「国際天文学連合による惑星の定義」を参照 採択され決議案示される定義は下記の通りである。 dwarf planet(ドワーフ・プラネット) (準惑星)とは以下の条件をすべて満たす天体である。 太陽をめぐる軌道周回している。 固体をその形に維持するための力(分子間力)によるのではなくそれ自身をまとめあげている重力自己重力)によって静水圧平衡(ほぼ球形)を保つに足る質量がある。 その軌道近くから他の天体排除されていない(他の天体取り込んだりはじき飛ばしたりしていない)。 それ自体衛星ではない(ただし、以下に明示したように「衛星」の定義はなされていない)。 なお、学術用語について、学会などが定義を明言することは極めて異例である。通常は、関連研究内部提唱されたものが淘汰されて決まるものである。

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