命名権取得ではない施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:50 UTC 版)
公共性のある施設に企業名・商標名を冠していても、必ずしも命名権によるものとは限らない。主に施設を所有又は運営している(いた)企業が、自社の企業名・商標・ブランド名を冠する場合が多い。また三越前駅など、企業名の入った鉄道駅の一部は、設置を要望した(あるいは設置資金を拠出した)企業の名称が用いられることがある(事例多数に付き割愛。請願駅の項目も参照のこと)。 下記は命名権取得ではない施設の例。なお、下記の施設に別途命名権による名称がつけられる場合がある。 ゼビオアリーナ仙台(宮城県仙台市太白区) - ゼビオ所有の体育館。 東北電力名取スポーツパーク(宮城県名取市) - 東北電力所有のスポーツコンプレックス。2012年に閉鎖。 栃木SC宇都宮フィールド・ブレックスアリーナ宇都宮(栃木県宇都宮市) - いずれも宇都宮市営の施設だが、同市が推進する「施設愛称によるプロスポーツ応援事業」として、無償で宇都宮市を本拠地とするプロチーム名(栃木SC・宇都宮ブレックス)を冠した名称としている。 西武ドーム(埼玉県所沢市) - 西武鉄道が所有し、西武ライオンズ(埼玉西武ライオンズの運営法人)が運営管理する野球場。後に命名権を行使し、現在は『ベルーナドーム』の名称を用いている。 日立柏サッカー場(千葉県柏市) - 開館時は日立製作所所有のサッカー場、後に日立柏レイソル(柏レイソルの運営法人)に施設譲渡。2018年に命名権により『三協フロンテア柏スタジアム』の名称を用いている。 サントリーホール(東京都港区) - サントリー芸術財団が運営(森ビルが所有)するサントリーのコンサートホール。 明治神宮野球場(東京都新宿区) - 宗教法人明治神宮所有の野球場。 アリーナ立川立飛(東京都立川市) - 立飛ホールディングスが建設に携わった体育館。 ぴあアリーナMM(神奈川県横浜市西区) - ぴあが運営するホール。 北陸電力会館 本多の森ホール(石川県金沢市) - 北陸電力所有のホール。2009年に厚生年金事業振興団から取得し、石川厚生年金会館から名称を変更。 ヤマハスタジアム(静岡県磐田市) - ヤマハ発動機所有のグラウンド。 武田テバオーシャンアリーナ(旧・大洋薬品オーシャンアリーナ、愛知県名古屋市港区) - 武田テバファーマ(旧・大洋薬品→テバ製薬)所有の体育館。 豊田合成記念体育館(愛知県稲沢市) - 豊田合成が建設した体育館。なお、同社は過去に市内の稲沢市総合体育館の命名権取得し『豊田合成アリーナ(TGアリーナ)』の名称にしていたことがある。 パナソニックアリーナ・パナソニックベースボールスタジアム(旧・松下電器体育館、旧・松下球場。大阪府枚方市) - パナソニック所有の体育館・野球場。 近鉄花園ラグビー場(大阪府東大阪市) - 近畿日本鉄道(近鉄)が所有していたラグビー場。2015年に東大阪市に譲渡され「東大阪市花園ラグビー場」となり、企業名が外れた。 日本生命球場(日生球場、大阪府大阪市中央区) - 日本生命保険(日生)が所有していた野球場。1997年閉鎖。 ワールド記念ホール(兵庫県神戸市中央区) - 正式名称「神戸ポートアイランドホール」。ワールドからの寄付金により建設された。 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市) - 阪神電気鉄道所有の野球場。なお「甲子園」の名は、球場完成年の1924年(大正13年)が、干支の「甲子」の年に当たることに由来するもので、企業名でも本来の地名由来でもない。 ノーリツアリーナ和歌山(和歌山県和歌山市) - ノーリツ鋼機所有の体育館。 大塚ヴェガホール(徳島県徳島市) - 大塚製薬所有の多目的ホール。 福岡市九電記念体育館(福岡県福岡市中央区) - 開館時は九州電力所有の体育館である「九電記念体育館」だったが、2003年に福岡市に無償譲渡された。2019年閉館。 DMMかりゆし水族館(沖縄県豊見城市) - DMM.comグループのDMM RESORTSが運営する水族館。
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