名前一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 17:34 UTC 版)
3姉妹の名前については諸説ある。 ヘーシオドスの『神統記』やアポロドーロスによれば、エウノミアー、ディケー、エイレーネーという。 #ホーライ希羅紹介1エウノミアー Εὐνομία Eunomia 秩序の女神とされる。 2ディケー Δίκη Dice 正義の女神とされる。人類を見守り、人類が不正を働いた時にはこれをゼウスに訴えるという。後世の神話の女神アストライアーやローマ神話のユースティティアと同一視される。 3エイレーネー Εἰρήνη Irene 平和を司り、ローマ神話のパークスと同一視される。 古代のギリシア人は一年を春分から秋分に至る半年と残余の秋冬の半年に分ち、アテーナイで二つの季節のホーライ(タローとカルポー)を置いたが、後には春夏秋の三季節に分ち、アッティカではタロー(芽生え)、アウクソー(生長)、カルポー(結実)という三柱のホーライになっている。主に自然と季節を司り、植物の芽生え、生長、結実の3階段を象徴する。春夏秋の三季節と結びついている。 #ホーライ希羅紹介1タロー Θαλλώ Thallo 春の女神とされる。開花・芽生えを象徴する。 2アウクソー Αὐξώ Auxo 夏の女神とされる。生長を象徴する。 3カルポー Καρπώ Carpo 秋の女神とされる。結実・収穫を象徴する。 ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスの『ギリシャ神話集』 (Fabulae 183)に登場する大地の豊饒を象徴する3柱のホーライ。また、ヒュギーヌスの挙げる3柱と上記の三人ずつ二組になっているように9柱のホーライも記載されており、ゼウスとテミスの娘たちである。 #ホーライ希羅紹介1エウポリアー Ευπορία Euporia 潤沢・豊饒の女神とされる。 2オルトシアー Ορθωσία Orthosia 繁栄の女神とされる。 3ペルーサー Φέρουσα Pherusa 本質・実り多き者を象徴する女神とされる。 古代ギリシアの詩人ノンノスの『ディオニュソス譚』では太陽神ヘーリオスの娘で、春夏秋冬の四季を司る4人姉妹とされる。一説にヘーリオスと月の女神セレーネーの娘であり、ヘーラーに仕える4人の侍女。 #ホーライ希羅紹介1エイアー Ειαρ Eiar 春の女神とされる。標徴物は花。 2テーロース Θερος Theros 夏の女神とされる。標徴物は穀物。 3プティノポローン Φθινοφωρον Phthinophoron 秋の女神とされる。標徴物は葡萄・蔦。 4ケイモーン Χειμων Cheimon 冬の女神とされる。標徴物は雪・オリーヴ。 ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスの『ギリシャ神話集』 (Fabulae 183)より再び12柱のホーライを挙げる。1年の月数あるいは1日の時間帯に象徴されている。また1日の時間の巡りを司る者でもあり、太陽神の馬車を仕立ててその日光が世界を照らしにいくのを助けている。 #ホーライ希羅紹介1アウゲー Αυγή Auge 暁の女神とされる。 2アナトレー Ανατολή Anatole 日の出の女神とされる。 3ムーシケー Μουσική Mousike 芸術の女神とされる。 4ギュムナスティケー Γυμναστίκή Gymnastike 体育の女神とされる。 5ニュンペー Νυμφή Nymphe 水浴の女神とされる。 6メセンブリアー Μεσημβρία Mesembria 真昼の女神とされる。 7スポンデー Σπονδή Sponde 献酒の女神とされる。 8エレテー Ελήτή Elete 祈りの女神とされる。 9アクテー Ακτή Akte 餐宴の女神とされる。 10ヘスペリス Έσπερίς Hesperis 黄昏の女神とされる。 11デュシス Δύσις Dysis 日没の女神とされる。 12アルクトス Άρκτος Arktos 夜空の女神とされる。 アルゴスに崇拝された最早期の2柱ホーライであり、春季と秋季の二季と結びついている。後期の神話論学者によれば彼女たちはクレタ島の少女や女司祭であり、女神を奉ったまえに命を落とした。 #ホーライ希羅紹介1アウクセシアー Αυξησια Auxesia 春と成長の女神とされる。 2ダミアー Δαμια Damia 秋と豊穣の女神とされる。大地を守り者を意味する。
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