名前ベースバーチャルホスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/28 14:32 UTC 版)
「バーチャルホスト」の記事における「名前ベースバーチャルホスト」の解説
名前ベースバーチャルホストは、利用するドメイン名すべてに同じIPアドレスを使用し、1つのサーバコンピュータに必要なIPアドレスが1つで済む。 クライアントが接続したドメインにかかわらず同じIPアドレスへ接続してくるため、IP層の情報だけではドメインの判別ができない。ドメインを判別するためにはアプリケーションプロトコルの側に接続先ドメインを判別する情報が含まれている必要がある。HTTPの場合はHostヘッダ、SMTPの場合はRcpt Toに含まれるメールアドレスのドメインで判別を行なう。 アプリケーションプロトコルに接続先ドメインの情報が含まれないサーバソフトウェアでは実装することができない。またTLSはアプリケーション層プロトコルの通信を開始する前にネゴシエーションを行う形で利用されることが多く、この時点でサーバ証明書を使い分けることができない。このため、HTTPではバーチャルホストを実装できるにも関わらずHTTPSでは運用できないという事態が発生する。この問題に対処するため、2003年Server Name Indicationという拡張仕様がTLSに定義された。 ドメインを追加する場合にも、サーバソフトウェアの設定を変更するだけで対応することができるため、非常に安価である。
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