古墳保存の声の高まりと方針の白紙撤回とは? わかりやすく解説

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古墳保存の声の高まりと方針の白紙撤回

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:41 UTC 版)

高尾山古墳」の記事における「古墳保存の声の高まりと方針の白紙撤回」の解説

沼津市高尾山古墳保存断念公表した5月25日日本考古学協会高尾山古墳保存求め会長声明公表した声明の中で高尾山古墳日本の初期国家形成過程画期である古墳文化形成解明する上で極めて重要な遺跡であると位置づけられ、日本国民共有文化遺産として将来わたって保存活用すべきとされた。これまで日本考古学協会遺跡の保存問題に関して会長声明出したのは高松塚古墳鞆の浦しかなく、高尾山古墳が3例目となった。また静岡県考古学会も6月23日に、高尾山古墳日本でも最古段階大型古墳であり、重要な学術的価値有し日本国民にとってかけがえのない貴重な文化遺産であるとして、保存と活用求めた要望書提出した一方高尾山古墳地元である金岡地区の5自治会6月2日朝夕渋滞がひどく交通事故が多い等、劣悪な交通事情訴えて沼津南一色線の早期建設要望した。 沼津市古墳解体方針発表後古墳保存、そして道路建設推進求め様々な声が錯綜する中、沼津市内で高尾山古墳保存求め市民グループ相次いで設立された。設立され3つの市民グループは、高尾山古墳保存求めとともにこの間古墳解体する手続き進められていたことを市側が公にせず、市民不在のまま決定なされたことを問題視し6月16日合同市議会宛に陳情書提出した。 この高尾山古墳保存求め市民団体からの陳情は、6月23日市議会文教消防委員会建設水道委員会連合審査会検討が行われた。検討会の中で、古墳保存派の議員からは市民に全く知らされないまま古墳解体決定され古墳解体に関する予算案提出したのはおかしいのではないかとの意見出され道路建設派の議員からも市民への周知をきちんと行ってほしいと要望多く出された。しかし高尾山古墳墳丘剥ぎ取りながら調査進め発掘調査予算は、6月24日予算決算委員会通過し6月30日市議会本会議可決した予算市議会可決されたため、高尾山古墳消滅決定したかに思えた。 しかし6月30日市議会本会議後、栗原裕康沼津市長は予算の執行保留する意向表明した栗原市長は保留理由として、市民の中で高尾山古墳対す関心高まっている現状と、沼津イメージ問題となっている現状指摘した。そして古墳保存問題に関して文化庁国土交通省静岡県などと改め協議し中立的な学術経験者からなる協議会設け市民協議会傍聴ができるようにするプラン表明した結局沼津市8月6日臨時記者会見開き会見席上古墳解体方針白紙撤回するとして、古墳保存道路建設両立の道を探る協議会設立正式に発表した。この会見の席で栗原市長は方針転換理由として、保存求め学会声明や、高尾山古墳問題想定遥かに上回る世間関心集めたことを挙げた。また9月3日行われた道路早期着工求め岡宮自治会要望対し市長は、高尾山古墳保存問題国土交通省関心持っていて、沼津市のみの意向決められる問題ではなくなった、と説明した加えて11月10日金岡中校区で実施され市長と語る会での席上では、高尾山古墳保存問題全国規模問題となってしまい、国土交通省から費用技術面での援助をするので古墳保存道路建設両立検討を行うよう促されたと説明しており、古墳解体方針白紙撤回背景には国土交通省意向があったとしている。

※この「古墳保存の声の高まりと方針の白紙撤回」の解説は、「高尾山古墳」の解説の一部です。
「古墳保存の声の高まりと方針の白紙撤回」を含む「高尾山古墳」の記事については、「高尾山古墳」の概要を参照ください。

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