原子炉内中継装置落下事故とは? わかりやすく解説

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原子炉内中継装置落下事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 02:51 UTC 版)

もんじゅ」の記事における「原子炉内中継装置落下事故」の解説

2010年8月26日、炉内中装置つり上げ作業中に落下させる事故起きた日本原子力研究開発機構は、2010年10月1日落下による影響はない」として装置引き上げ作業続行し同年10月4日直後中断)と13日に、24回の引き抜き作業試みるものの、いずれも失敗した。 炉内中装置は、燃料燃料交換時に仮置きする金属製の筒で、原子炉容器にふたをしている鋼製遮蔽プラグの穴を通して出し入れする直径46cm・長さ6mの2本の筒を8本のピン縦につないだ構造で、全長12m、重さ3.3トン。下から約5メートル部分接合部があり、この接合部あたりで抜けなくなっていた。 また炉内はアルゴンガスや不透明なナトリウム覆われており、変形部分直接目視することができず、作業難航した[要出典]。その後、以下の推移経て2011年装置引き抜き成功した2010年11月16日ファイバースコープ及びCCDカメラで2本の筒の接続部ギャップ発生し変形していることを確認した2010年12月16日復旧作業性能試験工程決定2011年1月28日落下した装置引き抜くための追加工事や試験などの復旧作業に約9億4千万円の費用がかかることがわかったまた、停止中も維持費1日5500万円費用がかかると報道された。 2011年2月14日装置現場で担当する燃料環境課長福井県敦賀市山中自殺し遺体発見された。 2011年6月23日2050分より工事契約した東芝引き抜き作業開始する2011年6月24日引き抜き完了した。この引き抜き作業準備のために原子炉容器の上機器新設したことを受けて撤去かかった費用計約175000万円となっている。 2011年7月7日、炉内中装置分解点検作業開始する2011年7月12日分解点検作業終了した分解点検結果、炉内中装置の全構成部品293点の回収確認した。ここで回転ラックの「駆動軸ジョイント」部(ユニバーサルジョイント側)の平行ピン1本が切断されており、他1本の平行ピンに約8mmのずれがあること、また回転ラック下端部のすり傷及び回転ラック軸受台下面の縁に摩耗痕があることを原子力研究開発機構確認した原子力研究開発機構破断面のレプリカ取得し機器破片原子炉容器内に残存していないか確認していくとしている。 2012年3月9日落下事故報告書日本原子力研究開発機構経済産業省原子力安全・保安院提出2012年8月8日中継装置落下係る復旧完了

※この「原子炉内中継装置落下事故」の解説は、「もんじゅ」の解説の一部です。
「原子炉内中継装置落下事故」を含む「もんじゅ」の記事については、「もんじゅ」の概要を参照ください。

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