千葉徳爾による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/13 05:10 UTC 版)
「民俗資料の分類」の記事における「千葉徳爾による分類」の解説
千葉徳爾も、『民俗と地域形成』(1966年)のなかで、日本民俗学の内容分類として、下表のような案を出している。 分類有形文化言語形象心意表現経済相部門衣料、食糧と食事、住居、土地利用方式(狩猟・漁業・林産・農耕と牧畜)、特殊職業、交通・交易 左の事象をあらわす言語・職業語 左の事象にともなう感覚 社会組織・制度的部門社交方式、贈答規約、労働上の組織と規定、村落制度、居住形態 左の事象をあらわす言葉・方言・命名上の約束(地名・姓名など) 集団的倫理部門家族関係、妊娠、誕生、教育、成年式、婚姻、地位と名誉、葬式追善、制裁 ことわざ・昔話 善悪のものさし 芸術・娯楽部門舞踊、競技(遊芸人は経済部門特殊職業人に含める) なぞ、民謡、物語と語り物、子供のあそびと言葉(しりとり・早口など) 信仰部門神社、寺堂、祭儀、年間諸行事(歳時暦)、伝説をもつ地物、物品 伝説 妖怪、幽霊、予兆、うらない、まじない、禁忌(いみきらうこと、もの)、民間医療法、たたり、夢 この表はまた同時に、柳田國男による民俗資料分類がいかに大きな影響を与えたかを指し示すものともなっている。
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