北陸・関西地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 19:31 UTC 版)
1月11日から12日にかけて、東日本旅客鉄道(JR東日本)信越本線の帯織駅 - 東光寺駅間で、積雪によって動けなくなった新潟発長岡行きの普通電車が、約15時間に渡って立ち往生し、乗客約430人が車内に閉じ込められ、5人が病院に搬送された。新潟市西区では、1月11日からの大雪の影響で、ヤマト運輸が宅急便の区内への配達を中止した。また、新潟交通が運行するバス路線のうち区内を走る路線の一部が運休した。 新潟県佐渡市では、1月29日の寒波による水道管の破損により、1万世帯以上が断水になった。このため、自衛隊の災害派遣が行われた。 福井県北部の国道8号では2月6日、坂井市からあわら市の10 km区間で車約1500台が立ち往生し、福井県は自衛隊に災害派遣を要請し、災害対策本部を設置した。7日午後、国道8号の通行止めは総延長38.5 kmに及んだ。坂井市内の国道364号では雪山に乗り上げた車に乗っていた男性が一酸化炭素中毒で死亡した。国道8号の立ち往生は9日未明まで続いた。 福井県内では6日、多くの小中高校、大学が臨時休校の措置をとり、多くは13日まで休校が続いた。福井市で車に乗っていた男性が一酸化炭素中毒で死亡、福井・石川・富山の北陸三県では雪降ろし中の転落事故などで27人が重軽傷を負った。2月7日の朝の時点では、4日以降の大雪で新潟・富山・石川・福井の4県で合計34人が重軽傷を負った。 福井県内では物流の遮断により、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで欠品や品薄になったほか、ガソリンスタンドでも燃料が不足し、給油制限が行われた。2月6日、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の金沢駅 - 敦賀駅間では、始発から終日運転を見合わせ、サンダーバードなど特急88本と普通列車146本が運休となった。 北陸自動車道では、富山県と福井県の区間で通行止めとなった。2月7日、JR西日本は前日に引き続き、金沢駅 - 敦賀駅間で全列車終日運転を見合わせた。小松空港でも終日全便が欠航となった。 京都府の京丹後市と伊根町では、警戒積雪量を遥かに超えたため、2月9日に雪害対策本部が設置された。京丹後市では2月4から7日の間に5人が転倒で負傷し、8日朝には小学生が除雪機に巻き込まれ、指の骨を3本折る重傷を負った。建物では、ビニールハウス8棟、空き家・倉庫一棟の損壊被害があった。
※この「北陸・関西地方」の解説は、「平成30年豪雪」の解説の一部です。
「北陸・関西地方」を含む「平成30年豪雪」の記事については、「平成30年豪雪」の概要を参照ください。
- 北陸・関西地方のページへのリンク