加賀の国の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 05:04 UTC 版)
「一清&千沙姫シリーズ」の記事における「加賀の国の人々」の解説
大谷 源十郎(おおや げんじゅうろう) 本名は源。小谷村というところに生まれ、「でっかい名前がいい」という理由で鼓に「大谷源十郎」という名前をつけてもらった。悪童だったため、村人に盗人の疑惑を掛けられたが、「高貴な人」が自分を信じて助けてくれたことで、自分も「高貴な人」になることを思い立つ。100人以上の手下を従えた大盗賊になり、「潮浜岬の酒呑童子」と近隣に恐れられるまでの存在になる。 それから浪人し、安住・渓江と主君を変えるが、自分にとっての「高貴」が加賀であると信じ、一清に仕えることになる(半分はふえに惚れたからであるが)。腕っ節も強く、頭も働き加賀にとってはなくてはならない人物。普段は陽気な青年だが、時折、盗賊時代の顔をのぞかせることもあった。 菊(きく) 一清が赤子の頃に保護した女の子。金山の地脈を見る地脈師であった吉佐の養女で、彼の知識を引き継いでいる。命名に関しては腕に菊かゼニゴケのように見える痣があったことから、一清が「菊ちゃん」か「ゼニゴケちゃん」にしようと言い出し、吉佐によって菊に決まったという経緯がある。実は15年前に滅びた大名・榊家の子で、それが安住に彼女を人質とする口実となってしまう。一清は苦渋の末、彼女を殺すことを決断するが、千沙の「わがまま」によって命を救われている。シリーズ終盤でも重要な役回りで再登場した。余計な一言が多く、周りから突っ込まれていた。 克乃(かつの) 古くから加賀に仕える女性で、初登場は「お伽話を語ろう」だったが、名前が出てきたのは「お伽話がきこえる」になってから。かえこや大谷と同様、千沙に対して歯に衣着せぬ言動に出る人物である。8人の夫と子供がいたが、その過半には先立たれている模様。 保(やす) 大谷のかつての仲間。明るい好人物だが考えの足りないところがあり、口も軽い。安住に仕えようとしたが、大谷を味方に引き入れることを条件とされたため加賀まで赴くが、彼に拒否される。この失敗で殺されそうになるが、峯月が救っている。その後、浩美に仕えたが性格が災いしてクビになり、大谷のもとで安住と戦うが、その戦場で戦死した。 加賀 和清(かが かずきよ) 一清たちの父で、先代の加賀国主。周囲は利発な一清を後継者にと推していたが、彼は一和に跡を継がせるつもりだった。鷲尾の侵略を受け、その戦で一清を除く一家は亡くなっている。 加賀 一和(かが いちかず) 一清の兄。利発な弟と違って大人しい温厚な人物で、周囲では彼は次期国主となるのを危惧する声もあった。しかし鷲尾との勝てぬ戦に追い込まれた際には一清を逃がすことを自ら提案し、本人は死亡している。 ふえとは幼馴染で妻になって欲しいと思っていたが、果たされることはなかった。 苗(なえ) 一清たちの母親。実は大谷が「高貴な人」に憧れる要因となった人である。和清らとともに死亡。 鮎太(あゆた) 一清の子供の頃の友人。他国から流れてきた少年で、一清以外の人たちには愛想が悪く、苦労して生きてきたためか、とても大人びている。加賀に鷲尾の軍勢が侵略した際、一清の身代わりとなって死亡している。彼の行動や生い立ちは、一清のその後に強い影響を及ぼすことになった。 勘兵衛(かんべえ) ふえの父親。加賀の金山衆の頭。一清に期待しており、彼が次期国主になることを望んでいた。和清らが殺された際、加賀への忠誠を貫いて殺された。 吉佐(きちざ) 金山の地脈を見る地脈師で、菊の養父。
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