初代(1989年-1994年)S13型系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 01:24 UTC 版)
「日産・240SX」の記事における「初代(1989年-1994年)S13型系」の解説
S13型系ではモデルライフの途中でエンジンのシリンダーヘッドが変更されており、前期モデルはSOHCのKA24E、後期モデルはDOHCのKA24DEとなっている。 形状はクーペボディーで、S13型系の世代においてはハッチバックを持つファストバックモデルとノッチバックモデルの2種類がある。ハッチバックモデルのボディーは180SXそのものであり、ノッチバックモデルはS13型シルビアに180SXのリトラクタブル・ヘッドライトのフロント周りを合わせた構成(日本のチューニングカー愛好者の言うところのワンビア/ワンエイビア)となっている。 北米でのSX、およびその兄貴分にあたるフェアレディZ(北米では単にZ。通称Z-car)は、世代交代のたびに車格とスポーティー度を高めており、かつてプアマンズポルシェと呼ばれたZはポルシェと伍する車格の高級スポーツカーとなり、SXがかつてのZと同等の車格の廉価版スポーツカーとみなされるようになった(これには性能向上もさる事ながら、当時の急激な円高による価格高騰も背景にある)。4代目のデビュー当初、特にファストバックモデルでは、その車名と相まって240Z(S30型系Z)の再来と絶賛され、ダットサンで育った年配層など、従来ユーザー以外からも支持を受け、ヒットとなった。ちなみにかつてのSXのポジションである女性を主なターゲットとしたセクレタリーカーとしては、NXクーペ(北米では単にNX)が担う事になった。 1991年登場の1992年モデル(北米での年式はモデルイヤーで表す)でフェイスリフトを受け、日産デザインの新しいアイデンティティであった「ヒゲ」や「双葉」と呼ばれたフロントグリルが消え、バンパーはボリュームを増しつつ、滑らかな形状となった。 1994年モデルはコンバーチブルのみの販売となり、1995年モデルからはS14型へとバトンタッチされた。 日本国内でも、数は少ないながらも逆輸入されており、日本国内での型式認定を受けてはいないが、車検証記載の型式は「-RMS13-」となる。また、部品レベルでは、240SXのリアセンターガーニッシュを180SX前期型に流用する例も見られた。
※この「初代(1989年-1994年)S13型系」の解説は、「日産・240SX」の解説の一部です。
「初代(1989年-1994年)S13型系」を含む「日産・240SX」の記事については、「日産・240SX」の概要を参照ください。
- 初代S13型系のページへのリンク