処理およびリサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/20 06:38 UTC 版)
アルミニウムのエッチング処理には水酸化ナトリウム溶液が使用される。処理により溶液中にアルミン酸ナトリウム(Na3Al(OH)6)が蓄積し、能力が低下する。この廃液を濃縮し、水酸化アルミニウムを加えて加温攪拌すると、アルミン酸ナトリウムは水酸化ナトリウムと水酸化アルミニウムに分解する。この水酸化ナトリウムは再びエッチング液として使用される。。 バガスからパルプの製造や、ナイロンの原料であるシクロヘキサノンの製造では有機物を含む水酸化ナトリウム廃液が生じる。この廃液は濃縮・焼却して有機物を除去するが、その際生じた炭酸ナトリウムは水酸化カルシウムと反応させて苛性化し、水酸化ナトリウムに戻して再使用する。 有機物を含む廃アルカリは、酸化チタン(IV)やジルコニアを触媒とした湿式酸化法で分解される。アンモニアから窒素に、硫黄化合物からは硫酸にまで酸化させることができ、反応熱を回収することができる。この方法はシアン廃液や廃酸にも用いられる。
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処理およびリサイクル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 19:46 UTC 版)
使用済み潤滑油は2004年度に119万トンが排出された。半分近くが再生重油として消費され、自家燃料としての消費と焼却処分がそれぞれ約25%であった。一部は硫酸処理によりレジンや芳香族化合物を除去したのち活性白土で懸濁物質や着色物質を吸着除去し、潤滑油添加剤を加え、潤滑油として再生される。 廃食用油をエステル交換反応処理したバイオディーゼル燃料が、自動車用燃料として用いられる。 家庭から排出される使用済み食用油は生活排水に混入すると水質汚濁の原因となることから、固化や吸着させて可燃ごみとして処分できる処理剤が市販されている。一部では、水酸化ナトリウムを加えて廃油石鹸を作る取り組みが行われている。また、食用油を精製して、自動車やバイクなどのエンジンオイルの代用とする「バイオディーゼル燃料」として再利用する動きもあるほか、東京国際空港(羽田空港)では2008年より施設内の食堂街から出た廃油を処理し、貨物運搬車の燃料として用いている。 灯油は長期保存により酸化し、異常燃焼を生じることがある。劣化した灯油は、最寄りのガソリンスタンドで引き取りを依頼することができる。
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