冷製料理(koldt bord)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 09:02 UTC 版)
「デンマーク料理」の記事における「冷製料理(koldt bord)」の解説
デンマークの冷製ビュッフェ、koldt bord は、,類似するスウェーデンのスモーガスボード (Smörgåsbord) に相当する。これは通常昼食に供される。冷製料理は、多種多様な料理がダイニングテーブルに並べられて大皿から周りに取り分けるビュッフェ形式とすることがある。 この食事は魚料理、通常ニシンの酢漬け(marinerede sild)または他のニシン料理で始まる。ニシンは透明で甘くコショウをきかせた調味酢、または赤いトマト調味酢でマリネする。サワークリームの調味酢やカレー風味もまた非常に人気になっている。ニシンの酢漬けは通常、バターを塗った黒ライ麦パンに乗せ、オニオンリングとカレーサラダ(カレーと刻んだピクルス入りのサワークリームで作るソース)をトッピングして、堅ゆで卵とトマトの薄切りを添えて供される。揚げたニシンをマリネにした、stegte sild i eddike(ニシンフライの酢漬けの意味)もある。特別な祝祭では、調理済みのsilderet(ニシン料理)が、ニシン数切れに他の食材を添えて供される。例えば、ニシン、ジャガイモの薄切り、タマネギ、ケッパーに、ディルのサワークリームやマヨネーズを添えたり、ニシンとリンゴ数切れ、ホースラディッシュにカレー風味サワークリームやマヨネーズをトッピングしたりする。他には次のような魚料理がある。 Rejer(小エビ):通常白パンに乗せてマヨネーズとレモンを添えて供される。 Røget ål(ウナギの燻製)。スクランブルエッグを添える。 グラブラックス(Gravad laks 、サーモン塩漬け):ディルとマスタード・ソースを添える。 Rødspættefilet(プレイスの切り身のフライ):温製でレモンとレムラード・ソースを添える。 Røget laks(スモークサーモン) Røget hellefisk (オヒョウの燻製) 冷製料理にはまた多様な肉料理もあり、その名に関わらず、ほとんどの場合温製で供される料理も含まれる。一般的な肉料理は次の通り。 フリカデラ(Frikadeller 、ミートボール):温製の場合もある。 Leverpostej(レバーペースト):温製の場合もあり、ビーツの酢漬け、キノコやフライドベーコンを添える。 Mørbradbøf(豚ヒレ肉):温製の場合もあり、フライドオニオンを添える。 Flæskesteg(皮付きローストポーク):通常赤キャベツを添える。 Medisterpølse(粗挽きの豚肉とベーコンのソーセージ) Pariserbøf (牛挽き肉ステーキ):通常温製でトーストに乗せ、ピクルスを添える。 ハムなどのコールドカット、ローストビーフ、サラミ、牛ブリスケ、ルーラード(牛肉ロール)もあり、ビュッフェには通常、ポテトサラダ、スクランブルエッグや数種のサラダのような付け合わせも含まれる。フルーツサラダやフルーツパイのようなデザートや様々なチーズもまた含まれる。
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