共同統治領ボスニア・ヘルツェゴビナとは? わかりやすく解説

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共同統治領ボスニア・ヘルツェゴビナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 02:48 UTC 版)

ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道IVa5形蒸気機関車」の記事における「共同統治領ボスニア・ヘルツェゴビナ」の解説

現在のボスニア・ヘルツェゴビナは、1878年ベルリン条約によりオーストリア=ハンガリー二重帝国配下共同統治国ボスニア・ヘルツェゴヴィナとなっていた。この時代には、ブロド - ゼニツァ間に最初軍用鉄道敷設され以降二重帝国ボスナ鉄道ドイツ語版)(kkBB)、ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道二重帝国軍用鉄道などによって各地にボスニアゲージ(英語版)と呼ばれる760mm軌間鉄道建設されており、その後これらの路線のうち主要なものは、1895年ボスナ鉄道ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道統合されたことなどにより同国路線となっていた。 ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道では、オーストリア=ハンガリー帝国本国製造され機関車使用されていたが、急曲線の多い路線がほとんどであったため、曲線通過性能配慮した機関車として双合式のIIa2形、先輪従輪テンダークローゼ輪軸操舵機構装備したIIa4形が導入されたほか、動輪テンダークローゼ輪軸操舵機構採用したIIIa4形およびIIIa5形計90機が1904年にかけて導入され主力として使用されていた。また、ネレトヴァスプリト線のアプト式ラック区間用としてIIIb4形とIIIc5形計46機が1919年にかけて導入されていた。 本形式1901年開業ダルマチア線(ドイツ語版)、1906年開業ボスニア東線などの新線建設による路線網拡大と、従来路線輸送量増大対応するためにまず1903-08年に飽和蒸気・2シリンダ複式クラウス製およびマーバグ製の1000番台28機が導入されている。それまで機体の中で主力となっていたクローゼ輪軸操舵機構装備した機体ボスニア・ヘルツェゴビナ国鉄ではその使用成績良好で、その後長く1970年代まで使用されていたが、構造が複雑であるなどの理由から欧州他の地域ではクローゼ式が普及せず 、1890-00年代以降にはより新し方式であるマレー式メイヤー式などの関節式や、より構造単純なゲルスドルフ式の蒸気機関車多く導入されていた。そのため、本形式もこの流れ呼応して一部動輪の横動可能としたゲルスドルフ式をベースとして従輪後端動輪の間にクラウス・ヘルムホルツ式台車を装備するとともにクローゼ式のIIIa4形、IIIa5形では動軸3軸で軸距3000mmであったところを形式では動軸4軸で軸距3300mmに抑えることにより、曲線通過性能維持しつつ構造簡素化牽引力の向上を図ったものとなっている。 その後ボスニア・ヘルツェゴビナ国鉄1908年ボスニア・ヘルツェゴビナ併合ともなってオーストリア=ハンガリー帝国ボスニア・ヘルツェゴビナ地方鉄道改称しているが、引続き輸送量増大続いており、輸送力増強が必要であったためIVa5形の増備継続されている。1909年生産機体から新たに改良され1100番台となっているが、これは 1907-13年に導入され旅客列車牽引用で過熱式のIIIb5形の使用成績や、本形式ベースクラウス製造された、オーストリア=ハンガリー帝国低地オーストリア州営鉄道マリアツェル線用のMh形での飽和式・複式過熱式の比較試験結果に基づき、本形式ボイラー過熱式、走行装置を2シリンダ単式として出力を257kWから294kWに強化するとともに長大トンネル通過対策として燃料油併燃装置装備した機体であり、1919年にかけてクラウス製とマーバグ合わせて55機が導入されている。

※この「共同統治領ボスニア・ヘルツェゴビナ」の解説は、「ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道IVa5形蒸気機関車」の解説の一部です。
「共同統治領ボスニア・ヘルツェゴビナ」を含む「ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道IVa5形蒸気機関車」の記事については、「ボスニア・ヘルツェゴビナ国有鉄道IVa5形蒸気機関車」の概要を参照ください。

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