優勝決定前後の中継における問題
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「読売ジャイアンツの主催試合の中継」の記事における「優勝決定前後の中継における問題」の解説
かつて民放各局は巨人の優勝決定試合は通常より時間を大幅に延長して放送していた。2002年9月24日に巨人がリーグ優勝した際、試合中継を行っていたフジテレビが原監督の胴上げの瞬間を生中継するなど150分の中継延長を行い、視聴率は平均で29.1%、瞬間最高では42.9%に達したが、翌日以降は各局とも放送しなかった。当時は松井秀喜に最終戦まで三冠王の可能性があり(首位打者は獲得ならず)、最終戦に関しては翌朝ダイジェスト放送(最初にホームランシーンを5回流し、5打席連続ホームランで三冠王獲得、シーズンホームランタイ記録の55号達成!!というVTRを作って流した)という結果となったため巨人ファンがテレビ局に抗議するという問題も起きた。過去には巨人の優勝の可能性が消えたときには中継が行われなかった年度がある。 しかし、後番組が大幅に遅延して視聴者から苦情が殺到することも多くなったため、2004年以降は視聴率低迷により日本テレビでも主催試合の中継を大幅に削減している。巨人が5年ぶりの優勝が決まった2007年10月2日はNHK BS1とBS日テレ、日テレジータスでは完全生中継で放送したが、地上波日本テレビでは『踊る踊る踊る!さんま御殿!! トーク秋場所!超豪華どすこいSP!』を放送したため、番組内で胴上げをワイプ放送し、番組終了後の21時30分より10分間優勝決定シーンと監督インタビューを放送したところ、日本テレビには1000件の問い合わせが相次ぎ、その多くは苦情ではなく、『放送は本当にないのか?』という問い合わせだった。 試合がなく他力での優勝だったケースを除いて、巨人の優勝が地上波中継されなかったのは異例であるが、2006年の中日優勝試合も巨人の本拠地である東京ドームで、地上波放映権のあるはずの日本テレビはおろか中京テレビでも放映されず、中日ファンから苦情が相次いだ。その一方で、2016年9月10日の東京ドームで行われた広島優勝試合も日本テレビや広島テレビでは放映されなかったが、NHK総合テレビが地上波全国ネットで放送し、広島地区での平均視聴率は60.3%、瞬間最高視聴率は71%を各々記録した。 こうした事から2009年は優勝の可能性がある9月21日(月曜)、9月22日(火曜)、9月23日(水曜)の対中日戦の祝日デーゲーム3連戦が地上波全国ネットで放送された(リーグ優勝は9月23日に決定。この3連戦は巨人が全勝)。2012年9月21日の対ヤクルト戦は当初はBS日テレと日テレジータスのみの放送だったが、優勝マジックが1だったため、予定されていた『ネプ&イモトの世界番付2時間スペシャル』を1週延期して急遽地上波全国ネットで放送した。この日は巨人はヤクルトに6-4で勝利し3年ぶりのリーグ優勝を決めた。これ以降、巨人優勝決定試合の地上波全国放送は行われていない。 2013年はマジック1で迎えた9月21日の広島戦は当初日本テレビでは中継予定はなかったものの、予定されていた『世界一受けたい授業』2時間スペシャルを変更して急遽放送した(世界一受けたい授業は3週間後の10月12日に延期)が、この日巨人は敗れ優勝は決まらなかった。翌22日は、マジック対象チームの阪神がデーゲームで敗れ、ナイターの巨人は試合中に優勝が決まった(試合自体は2-1で広島に勝利)。このため、この日は地上波中継は行われなかった。 2014年9月26日・2019年9月21日は横浜スタジアムでリーグ優勝を決めたが、地上波中継(TBSテレビ)は行われなかった。東京ドームでリーグ優勝を決めた2020年10月30日も地上波では深夜の録画中継も含めて一切放送されなかった。
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