伝統的ハワイ料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:50 UTC 版)
ハワイは太平洋の中央部に位置し、先住民たちのルーツはタヒチなどの南方から渡ってきたポリネシア系海洋民族にあると考えられている。このため伝統的な料理の中にはポリネシア料理と共通するものが多い。 この当時からの原型を留めると考えられるものには、以下のような料理が挙げられる。 ポイ - ハワイ人の主食であったカロ(タロイモ)のペースト。1~2日寝かせて少し酸味が出たものが好まれる。 カルア・ピッグ - 豚肉の蒸し焼きをほぐしたもの。カルアポークとも。本来はルアウの主菜として、豚一頭をまるごとイムと呼ばれる地中のかまどで石焼きにして作るが、現在の家庭やレストランではオーブンで調理する。また現在は豚のみが用いられるが、かつては犬、鶏、魚などもこの調理法で料理した。 ラウラウ - 豚肉や鶏肉、魚などを食べられるタロイモの葉で包み、さらにティの葉で包んで蒸したもの。ティの葉は食べない。 ピピカウラ - 牛の干し肉。牛肉が伝来して以降の食べ物なので、伝統料理の中では比較的新しい。 ルアウ - イカや鶏肉、豚のもつなどをルアウ(タロイモの若葉)と共にココナッツミルクで煮込んだシチュー。 ポケ - 生のアヒ(鮪)やアク(鰹)、茹でたタコなどのぶつ切りにリム(海藻)や葱などを混ぜて味付けしたもの。英語風にポキと発音されることが多い。元は単なる魚の生食に過ぎなかったが、日本の刺身文化の影響を受けて現在のような形に変化した。 アヴァ - カヴァの木の根から作られる飲み物。酒や麻薬のような軽い酩酊作用があるとされる。 ハウピア - ココナッツミルクをピア(タシロイモ)のデンプンなどで固めたゼリー状の菓子。 クロロ - タロイモとココナッツミルクを原料とした芋羊羹のような菓子。
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