会長選挙・アルカ編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:58 UTC 版)
「HUNTER×HUNTER」の記事における「会長選挙・アルカ編」の解説
No.319 - No.339(単行本30巻 - 32巻) キメラ=アントとの戦いは王の死をもって終わりを告げた。生き残った蟻たちは人類との共存を模索するため散っていく。だが、戦いの代償は大きくネテロ会長は戦死し、ピトーとの戦いで限界を超えた力を引き出すため自らにかけた「制約」と「誓約」によりゴンは瀕死の状態に陥っていた。 ネテロはあらかじめ、ハンター協会の次期会長を「選挙」で決めるようにとの遺言を残していた。投票方法の取り決めのため、会長直属ハンター「十二支ん」のメンバーが集められる。その中にはゴンの父ジン=フリークスも居た。虎視眈々と次期会長の座を狙うパリストン副会長とそれを阻止しようとするチードルたち。ネテロの遺言を聞いたジンはあらかじめ選挙の方法について策を練っていた。会長の椅子を巡る駆け引きが始まり、投票のためハンターたちが一堂に会する。ヒソカは新たな獲物を物色するため投票会場に現れるが、そこでイルミと再会する。選挙はなかなか決着がつかず、ハンターたちと十二支んの質疑応答の席で、息子であるゴンの見舞いにも行かないジンに対し、レオリオは激怒して念能力で一撃喰らわせる。その出来事が、いい加減な態度を取り続けるジンに反感を抱くハンターたちの共感を得てしまい、レオリオ本人の意志をよそに一躍会長候補に祭り上げられる。 一方、ゴンを除念師の力など通常の方法では助けられないと確信したキルアはゾルディック家に里帰りする。キルアは、幽閉されている妹(弟)のアルカの持つ力だけがゴンを救えると考えた。他の兄弟と違い、暗殺者として訓練も受けていないただの子供に過ぎないアルカだが、過去に凶悪な「おねがい」の力で67人もの人間を殺していた。アルカにはナニカと呼ばれる正体不明の存在が憑いており、シルバは我が子でありながら異なる世界から来た「モノ」として扱っていた。父の許しを得てアルカと再会したキルアはアルカを連れてゾルディック家を出る。 だが、キルアへの倒錯した愛情からアルカを危険視するイルミはヒソカの協力を得てアルカ抹殺を目論む。ゴトーらゾルディック家の執事たちがキルアとアルカの監視と警護に就く中、イルミとヒソカによる襲撃が始まり、アルカを連れたキルアは決死行を余儀なくされる。キメラ=アントとの戦いの最中にキルアはイルミが埋め込んだ「針」を抜き取ることは出来たが、イルミの呪縛から完全に逃れることが出来たわけではなかった。キルアはアルカを守るため、イルミと対峙することになった。 会長選挙は意外な幕切れとなる。ゴンの回復をも利用したパリストンが選挙戦を制したがその直後に会長を辞任、チードルが第14代ハンター協会会長となった。ナニカの力で奇跡の復活を遂げたゴンは「赤毛の少女」として再誕したカイトの元に謝罪に向かう。その後、ジンと話す約束をしていたゴンは「世界樹」のてっぺんで待つジンと話すため、世界旅行に行くキルア、アルカと別れる。ようやく念願が叶いジンと会うことが出来たゴンは父からハンターになった経緯や目指すものを聞かされる。
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