代表決定戦の引き分け再試合
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「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「代表決定戦の引き分け再試合」の解説
1978年(第60回記念大会)の佐賀県予選決勝、小城対佐賀学園は4-4で延長18回引き分けとなり、再試合は5-3で小城が勝利し甲子園初出場を決めた。その後2000年に延長は15回までに短縮される。 2002年(第84回大会)の福岡県予選決勝、柳川対九州国際大付は九州国際大付が4-1とリードして迎えた9回表に柳川が満塁から三塁打を打って同点に追いつき、そのまま延長15回引き分け。15回制になって初の代表決定戦の再試合は11-8で柳川が勝利した。 2004年(第86回大会)の大阪府予選決勝、PL学園対大阪桐蔭の対戦は大熱戦の末延長15回の大会規定で4-4の引き分けに終わり、翌日再試合が開かれた。この試合ではPLが序盤に大量得点を奪い13-7で圧勝。2日越しの熱戦を制して甲子園出場の切符を手にした。なお、この試合は藤井寺球場における高校野球最後の試合でもあった。 2006年(第88回大会)宮城県予選では、度重なる雨により予定を大幅に超過した。さらに7月28日に予定していた決勝戦まで雨で中止、元々29・30日はフルキャストスタジアム宮城で楽天戦が組み込まれていたこともあり7月31日に延期となった。そして行われた決勝戦東北高校対仙台育英高校は投手戦の末延長15回0-0の引き分けに終わり地区大会が8月までもつれ込む事態となった。翌8月1日の再試合では仙台育英が前日に引き続いて登板した2年生エース佐藤由規(その後、東京ヤクルトスワローズ)の力投に打線が応え、仙台育英が6-2で勝利した。 2011年(第93回大会)兵庫県予選決勝、東洋大姫路対加古川北の対戦は延長15回の大会規定で2-2の引き分けとなり、翌日に再試合が行われた。最初の試合では7回表に東洋大姫路が1点取ればその裏加古川北が1点、9回表裏にも1点ずつ取り合うというまったく五分の接戦であったが、再試合では5回裏に東洋大姫路が1点先制すると、7回裏に一挙5点の猛攻をみせ、結果6-0というスコアでの決着となった。 2013年(第95回記念大会)広島県予選決勝、新庄対瀬戸内の対戦は延長15回の大会規定で0-0の引き分けとなり、休養日を挟み翌々日に再試合が行われた。再試合では瀬戸内が8回裏に先制した1点を守り切り、1-0で瀬戸内が勝利した。 2016年(第98回大会)鹿児島県予選決勝、鹿児島実業対樟南の対戦は延長15回の大会規定で1-1の引き分けとなり、休養日を挟み翌々日に再試合が行われた。再試合では樟南が3-2で勝利した。 2021年(第103回大会)以降は延長無制限で、延長13回から無死一・二塁のタイブレーク方式を導入したため、降雨ノーゲームにならない限り、引き分け再試合は行われない。
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